研究領域 | 配位アシンメトリー:非対称配位圏設計と異方集積化が拓く新物質科学 |
研究課題/領域番号 |
17H05381
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
酒井 隼人 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (60708486)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 一重項分裂 / 金属有機構造体 / ペンタセン / 多孔性配位高分子 / 不斉 / MOF / キラル / 円偏光発光 / プラズモン共鳴 |
研究実績の概要 |
ペンタセンを代表とするアセンは一重項分裂(SF)発現可能な分子である。このペンタセンを二分子連結した二量体はSFを定量的に発現することができる。そこで、この二量体に着目し研究を行ってきた。本研究の基盤となる金属有機構造体(MOF)には通常、剛直な分子を配位子として利用する必要がある。そこで、剛直なペンタセン二量体の合成に取り組んだ。剛直という観点からペンタセン二量体と配位部位を直線状に連結した分子を設計し、ペンタキノンから7段階で合成に成功した。次にSFを評価するためフェムト秒過渡吸収測定を行った。その結果収率200%で三重項の生成が確認されたことから、合成したペンタセン二量体でSFが発現することを確認した。このペンタセン二量体と硝酸亜鉛を用いて、MOFを合成した。合成には、MOFの合成法の一つである蒸気拡散法を用いて行ったところペンタセンの特徴的な青色の微結晶体が得られた。得られた微結晶の内部構造を決定するため粉末X線およびIRスペクトルの測定を行った。その結果、paddlewheel型錯体を架橋部位し、架橋配位としてペンタセン二量体が利用されていることが確認された。合成したMOFのフェムト秒過渡吸収測定を行いSF発現の確認し、三重項が200%で生成していることを確認し、SF発現可能なMOFを初めて合成することに成功した。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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