研究領域 | スロー地震学 |
研究課題/領域番号 |
17H05418
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西村 卓也 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90370808)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | SSE / GNSS / スロー地震 / 沈み込み帯 / SSE(スロースリップイベント) / グローバル / スロースリップイベント / 地震 / 測地 |
研究実績の概要 |
H30年度は、ネバダ大学測地研究室において公開している座標時系列データ(右上図)を用いて、ニュージーランドのヒクランギ沈み込み帯でのSSEの検出を試みた。ニュージーランドの北島では,東側のヒクランギ海溝から太平洋プレートがオーストラリアプレートの下に沈み込んでいる地域であり、先行研究により様々な規模,継続時間,深さを持つSSEが発生していることが報告されている。 前年度までに改良したSSE検出手法を用いた解析の結果、2004年4月から2018年3月までの期間に120個以上のSSEを検出することができた。SSEの累積すべり量分布から、SSEは海溝軸付近から深さ約50 kmにかけての領域で発生しているが、ヒクランギ海溝南部の固着が強いと考えられている領域ではほとんど発生していない。北部では深さ20 km以浅(以後、浅部と呼ぶ)でSSEが頻繁に発生し、プレート間相対運動の半分以上がSSEによって解消されているようである。一方、深さ30~50 km(以後、深部と呼ぶ)にもSSEが活発な領域があり、累積すべり量にも南部から北部までほぼ連続的な帯状の分布が深部に認めら、モーメントの深さ分布(右下図)にも浅部と深部にピークを持つことから、この地域ではSSEの発生に適した条件が浅部と深部の両方に存在することが示唆される。先行研究により、ヒクランギ海溝南部では継続時間が数ヶ月以上の大規模な長期的SSEが発生していることが知られていたが、比較的継続時間が短い深部SSEが発生していたことは本研究によって初めて明らかになった。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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