公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
Ruddlesden-Popper型ペロブスカイト物質であるPb3Fe2O5F2について、引き続き得られた粉末中性子回折データに対して結晶構造および磁気構造解析を行った。構造解析の結果、高温相と低温相の空間群同定に成功した。また、規約表現論に基づいた磁気構造解析の結果、高温相におけるab面内磁気モーメントは375 Kの転移を経てc軸方向に配向することを明らかにした。共同研究の第一原理計算の結果と合わせることで、構造相転移に伴う結晶場の変化からスピンフロップが理解できることを示した。鉄系梯子型物質BaFe2(S1-xSex)3について、温度・置換濃度相図の解明を行った。中性子粉末解析実験をオーストラリアANSTOの粉末回折計ECHIDNAにおいて行い、規約表現論に基づく磁気構造解析を行った。バルク測定で得られた異常温度と合わせることで相図を作成し、Se側のブロック型磁気構造とS側のストライプ型磁気構造がx ~ 0.25の濃度を境として有限温度で隔てられていることを明らかにした。これは中間濃度領域で磁性が完全に抑えられる(Ba1-xCsx)Fe2Se3と対照的である。新しい三角格子磁性体(Sb,Bi)2MnTe4の合成と物性測定を行った。特にSb系についてはバルク物性測定からフェリ磁性転移を確認し、中性子粉末回折実験から磁気構造の同定を行った。また、第一原理計算からバンド構造を明らかにし、理想的なII型のWeyl半金属状態が形成されていることを明らかにした。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 7件、 招待講演 8件) 備考 (5件)
固体物理
巻: 54 ページ: 27-42
Journal of Physics: Conference Series
巻: 950 ページ: 042031-042031
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Physical Review B
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