研究領域 | 行動適応を担う脳神経回路の機能シフト機構 |
研究課題/領域番号 |
17H05589
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
川口 泰雄 生理学研究所, 基盤神経科学研究領域, 教授 (40169694)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2017年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 前頭皮質 / 錐体細胞 / FS細胞 / GABA / パルブアルブミン / ソマトスタチン |
研究実績の概要 |
私たちはこれまでにラット前頭皮質で、線条体へ投射する錐体細胞サブタイプの5層内結合様式と2/3層からの興奮入力様式を明らかにした。一方、前頭皮質GABA細胞のサブタイプ構成と、それらの生理的特性を明らかにしてきた。そこで本研究では、大脳ループの情報処理に重要である二つの線条体投射錐体細胞サブタイプの、多様なGABA細胞による抑制様式を明らかにするために、前頭皮質の二次運動野(M2)で以下の実験を進めた。二種類の異なる蛍光トレーサーを、それぞれ同側橋核と対側線条体に注入して、橋核投射細胞と対側線条体投射細胞を逆行性標識で同定した。これら5層の錐体細胞サブタイプと、GABA細胞の主要なサブタイプであるパルブアルブミン(PV)陽性FS細胞から同時ホールセル記録を行い、シナプス結合・伝達様式を解析した。FS-PV細胞の同定は脱分極通電発火様式とPV蛍光免疫組織化学で行った。記録したFS細胞は細胞内染色・形態解析から、バスケット細胞であった。結合解析の結果、以下の事が明らかになった。5層のFS細胞から錐体細胞への抑制性結合確率は、二つのサブタイプの間で差が見られない;単一FS細胞が、二つのサブタイプに発散的に抑制をかける;抑制性伝達強度は、錐体細胞サブタイプと相互結合の有無の両方に依存する。これまでにM2のガンマ振動中にFS細胞が、これら錐体細胞サブタイプと異なる位相で発火することを報告した。今回明らかにした結合様式から考えると、ガンマ振動生成に深く関わるFS細胞は、錐体細胞をその投射様式に関わらず同期発火させることが想定される。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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