研究領域 | 脳タンパク質老化と認知症制御 |
研究課題/領域番号 |
17H05697
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 洋光 京都大学, 理学研究科, 助教 (30705447)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイドベータ / 全反射顕微鏡 / 海馬 / グルタミン酸受容体 |
研究実績の概要 |
本研究はアルツハイマー病の早期に起こる記憶・学習障害の病態解明を目指して、可溶性アミロイドベータ重合体 (Aβオリゴマー)による海馬長期増強現象(LTP: long-term potentiation) への毒性作用を明らかにすることを目的とした。 平成30年度では前年度に引き続き、全反射顕微鏡を用いたライブイメージング法により、LTP発現時にAβオリゴマーがAMPA型グルタミン酸受容体 (AMPA受容体) のエキソサイトーシスに及ぼす異常作用を解析した。具体的には、初代培養したラット海馬神経細胞に、主に4 mer を含むAβオリゴマーを投与した。その後LTP誘導刺激を加えて、蛍光標識したAMPA受容体サブユニットGluA1、GluA2またはAβオリゴマー自体を高シグナルノイズ比、高時空間分解能で観察した。その結果、AβオリゴマーによってGluA1のエキソサイトーシス頻度が抑制される一方、GluA2やGluA1/2ヘテロマーのエキソサイトーシス頻度は抑制されないことを明らかにした。そして、特にLTP誘導刺激直後に際してシナプス後膜近傍におけるGluA1のエキソサイトーシスが抑制されること、および1度にエキソサイトーシスされる受容体量に関してはGluA1、GluA2共に変化はないことも明らかにした。さらに、本実験系を発展させて海馬長期抑圧現象 (LTD: long-term depression) の発現時におけるGluA1およびGluA2のエキソサイトーシスやエンドサイトーシスの変化を明らかにし、シナプス前部におけるシナプス小胞の開口放出の可視化にも成功した。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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