研究領域 | 脳タンパク質老化と認知症制御 |
研究課題/領域番号 |
17H05701
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
坂口 末廣 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 教授 (60274635)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | プリオン / インフルエンザウイルス / プリオン病 / 神経変性 / 異常プリオン蛋白質 / 病原体 / プリオンタンパク質 / 構造変換 / インターロイキン1β |
研究実績の概要 |
プリオン病では、神経細胞に発現する正常プリオン蛋白質(以下、正常プリオン)がプロテイナーゼK(PK)抵抗性の異常プリオン蛋白質(以下、異常プリオン)に構造変換し、その結果異常プリオンが脳内に蓄積し、病気が進行する神経変性疾患である。しかし、ほとんどのプリオン病において、異常プリオンが産生される原因は不明である。我々は、マウス神経芽N2a細胞にインフルエンザウイルスを感染させると、正常プリオンがPK抵抗性の異常プリオン様のプリオン蛋白質に変換することことを発見した。また、この異常プリオン様のプリオン蛋白質が通常のプリオンと同様に感染性を有し、マウスに接種するとプリオン病を発症させることも見出した。しかし、インフルエンザウイルス感染により産生されたプリオンの病原性は、スクレーピープリオンであるRMLや22Lプリオンと異なっていた。これらの結果は、インフルエンザウイルスが感染すると、新たな病原性を有するプリオンが産生されることを示唆し、インフルエンザウイルス感染が原因不明のプリオン病の原因である可能性を示した。 また我々は、インフルエンザウイルスを感染させると、既にプリオンが感染した細胞ではインフラマソームの形成が促進され、インターロイキン1βが過剰に放出されことを見出した。またその結果、プリオン感染細胞はインフルエンザウイルス感染に抵抗性を示し、細胞死が抑制されることも見出した。これらの結果は、インフルエンザウイルス感染による正常プリオンから異常プリオンへの構造変化がウイルス感染に対する宿主の防御機能である可能性を示した。
|
現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|