• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

リン酸化プロテオミクスによるネオセルフを決定する胸腺T細胞シグナル伝達機構の解明

公募研究

研究領域ネオ・セルフの生成・機能・構造
研究課題/領域番号 17H05795
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

弓本 佳苗  九州大学, 生体防御医学研究所, 特任助教 (30596838)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワードリン酸化プロテオミクス / 正負の選択
研究実績の概要

免疫機構の司令塔であるT細胞は、外来抗原だけでなく「自己(セルフ)」の異常から生じる腫瘍抗原や変異タンパク質などの「異常な自己(ネオセルフ)」を認識・排除することで体の恒常性維持を担う。こうしたT細胞の適切な識別能は、主として胸腺における「正負の選択」と呼ばれる仕組みによって決定される。T細胞がT細胞受容体(TCR)を介して抗原を認識して抗原を認識する親和性により正負の選択が実行されるが、抗原とTCR間の親和性の強弱が、T細胞に生と死という正反対のアウトプットを引き起こす「強度特異的なシグナル伝達と運命決定機構」の全体像は不明であった。
TCRを介した正負の選択刺激後のリン酸化変動を網羅的に調べるために、正または負の選択を起こす複数のMHCテトラマーで胸腺T細胞を刺激し、各々のリン酸化状態を比較した。各処理を施した胸腺T細胞抽出液と安定同位体アミノ酸培養した未熟胸腺細胞株DPK抽出液を等量混合した後、酵素消化後、リン酸化ペプチドの濃縮を行った。得られたペプチド試料をLC-MS/MS測定することで、リン酸化ペプチドの同定・定量を行った。その結果、合計8564のリン酸化部位を同定し、871のリン酸化部位は負の選択刺激によって上昇することが分かった。このうち、正の選択刺激に比べて強く上昇する部位として45のリン酸化部位を同定した。
中でも、p90リボソームS6キナーゼ(RSK)のリン酸化について着目しさらなる解析を行い、この経路がTCR刺激強度依存的な胸腺T細胞のアポトーシスに関与することがわかった。作用機構としては、リン酸化依存的にRSKが核移行し、核内でNur77をリン酸化することでミトコンドリアへ移行する経路があることがわかった。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] SCFFbxw7 ubiquitylates KLF7 for degradation in a manner dependent on GSK-3-mediated phosphorylation.2019

    • 著者名/発表者名
      Sugiyama S, Yumimoto K, Inoue I, Nakayama KI
    • 雑誌名

      GENE CELLS

      巻: 印刷中 号: 5 ページ: 354-365

    • DOI

      10.1111/gtc.12680

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] がん細胞が免疫チェックポイント阻害を免れる分子経路のゲノムワイドスクリーニング2018

    • 著者名/発表者名
      弓本 佳苗、中山 敬一
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] ユビキチン・プロテアソーム系 (UPS) とがん治療戦略2018

    • 著者名/発表者名
      弓本 佳苗、中山 敬一
    • 総ページ数
      7
    • 出版者
      羊土社
    • ISBN
      4758103739
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi