研究領域 | 認知的インタラクションデザイン学:意思疎通のモデル論的理解と人工物設計への応用 |
研究課題/領域番号 |
17H05857
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
熊崎 博一 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任准教授 (70445336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | アンドロイド / 社交不安 / 面接 / 唾液コルチゾール / 暴露療法 / 社交不安障害 / ロボット |
研究実績の概要 |
平成29年に引き続き、社交不安障害(Social Anxiety Disorder: SAD)患者の暴露療法にとって最適なアンドロイドの設定に取り組んだ。SAD患者が会話をしてからアンドロイドが返答するまでの時間、うなずきの頻度、瞬きの頻度、視線の方向などが重要なことが分かった。 その後社交不安症状を有する患者の中でロボットに興味が強いものを対象とした。アンドロイドと面接練習をすることによる、面接への自信および面接を受けたことによるストレスを評価する試験を行った。「心理面接に加えアンドロイドによる暴露療法を行う群(介入群)」と「心理面接のみを行う群(コントロール群)」の2群に分け、それぞれ計5回の介入を行った。また介入の前後で “見知らぬヒト”との面接場面を設定し、アンドロイドを用いた暴露療法の効果を測定した。評価指標として1) 面接への自信に関する自己記入質問紙、2)唾液コルチゾール測定を用いた。コントロール群では2名の脱落を認めたが、介入群では参加者全員が最後まで脱落することはなかった。介入群では介入前後における自己記入質問紙上で自信の改善を認めた。また介入前後で“見知らぬヒト”との面接後における唾液コルチゾール値の減少を認めた。アンドロイドを用いた面接を行うことで対人面接における緊張が軽減される可能性が示唆された。本研究の結果からアンドロイドを用いた暴露療法が有効である可能性が示唆された。また練習後半年後の調査においてもアンドロイドと面接練習した群では面接への自信が維持されていることが明らかになった。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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