研究領域 | 脳内身体表現の変容機構の理解と制御 |
研究課題/領域番号 |
17H05917
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
肥後 範行 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究グループ長 (80357839)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | リハビリテーション / 機能回復 / 霊長類モデル / 神経可塑性 / 運動皮質 / 脳損傷 / 巧緻動作 / 皮質脊髄路 / 霊長類 / 動物モデル / 脳機能回復 / 脳活動計測 / 脳梗塞 / 脳神経疾患 / 脳・神経 / 自己組織化 / 神経科学 |
研究実績の概要 |
マカクサル皮質脊髄路細胞で特異的に発現していることをこれまでに明らかにしてきたSecreted phosphoprotein 1 (SPP1、別名 osteopontin)タンパクの役割を知る第一段階として、SPP1タンパクの分布を、免疫組織化学の手法を用いて調べた。健常マカクサルの第一次運動野では、SPP1タンパクは皮質脊髄路細胞の細胞体内に限局していた。SPP1はSecreted phosphoprotein 1の名前が示す通り、多くの細胞種において細胞外に分泌されることが知られている。一方、近年の研究で細胞内に留まる型のSPP1も一部の細胞種では見られることが明らかになっている。皮質脊髄路細胞におけるSPP1は細胞内型であることが明らかになった。電子顕微鏡および細胞小器官マーカータンパクを用いた解析から、SPP1はミトコンドリア内膜に存在していると考えられた。第一次運動野損傷後には、SPP1の発現は損傷領域において増殖するミクログリアにおいて見られた。ミクログリアからはSPP1タンパクの細胞外への分泌が確認された。すなわちミクログリアにおけるSPP1は分泌型であると考えられる。一方、損傷周囲の皮質脊髄路細胞におけるSPP1タンパクの発現は損傷後に一過性に減少し、リハビリテーション訓練により把握運動機能の回復が生じる損傷後3ヶ月の時点では再び上昇していた。個体毎の機能回復の程度と損傷周囲の皮質脊髄路細胞におけるSPP1タンパクの発現量には有意な正の相関がみられた。SPP1の細胞内の役割は依然不明であるが、脳損傷後の機能回復を促進する上で重要な役割を果たしている可能性がある。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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