研究領域 | 脳・生活・人生の統合的理解にもとづく思春期からの主体価値発展学 |
研究課題/領域番号 |
17H05931
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安藤 俊太郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20616784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | アパシー / 思春期 / 炎症 |
研究実績の概要 |
東京都内3自治体で行っている大規模思春期コホート研究の参加児童を対象とした。同コホートでは、10歳児童を対象に初回調査を、その2年後に12歳時点での追跡調査を行い、94%超の高い追跡率を維持している。今回、12歳時調査で採取した早朝尿検体より、EIA法で尿中インターロイキン-6濃度を測定した。また、同じ尿検体より、酵素法で尿中クレアチニン濃度を測定した。アパシーの指標として、SDQ(Strength and Difficulty Questionnaire)とPLOCQ(Perceived Locus of Causality Questionnaire)を用いた。SDQとPLOCQの下位項目を従属変数、尿中インターロイキン-6濃度(クレアチニン補正)を独立変数とした回帰分析を施行した。 12歳時調査に参加した1640名から尿検体を回収した。そのうち、尿中インターロイキン-6濃度が測定限界値を超えた735名を解析対象とした。回帰分析の結果、尿中インターロイキン-6濃度は、感情や行動の問題などとは有意な関係を示さなかった。一方で、尿中インターロイキン-6濃度と向社会的行動の間には、有意な負の関係がみられた(β= -0.078, p=0.042)。さらに、尿中インターロイキン-6濃度と内発的動機づけの間には、有意な負の関係がみられた(β= -0.091, p=0.016)。これらの関係は、性別、月齢、BMIなどを調整しても有意だった。 尿中インターロイキン-6濃度は向社会的行動や内発的動機づけなどの積極的なpositive behaviourと負の関係を示した。一方で、インターロイキン-6と感情や行動の問題(積極的なnegative behaviour )との間に有意な関係はなかった。このことは、尿中インターロイキン-6濃度がアパシーと関係する可能性を示唆する。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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