研究領域 | 数理解析に基づく生体シグナル伝達システムの統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
17H06008
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岩楯 好昭 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (40298170)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 細胞遊走 / ケラトサイト / アクチン / ミオシン / ストレスファイバ / メカノセンシング / 牽引力 / ストレスファイバー / 細胞運動 / シグナル伝達 |
研究実績の概要 |
魚は頭が大きく尾が細いことで自身の後ろで渦が発生するのを防ぎ効率的に泳げるように、生物の“かたち”はその運動機能と密接に関係している。細胞にとってもかたちは運動機能と密接に関係している。細胞性粘菌アメーバは溶液に浮遊中や基質への接着直後は不定形で移動できないが、間もなく前後極性を生み出し移動し始める。さらにしばらく経つと、半月形となってまっすぐに移動し続けることがある。半月形となった細胞の移動の直進性や運動速度は不定形の細胞の移動に比べ遥かに上昇することから、この半月形のかたちはアメーバ運動という機能を効率的に実行する最善の形態と推測される。細胞性粘菌アメーバだけでなく、繊維芽細胞、上皮ケラチノサイトなど様々な細胞種がこの形態を示す。本研究の目標は、アメーバが半月形のかたちになる細胞内シグナル伝達機構を明らかにすることである。 ケラトサイトは魚の表皮細胞である。魚が皮膚に傷を負った時、周囲のケラトサイトが損傷部位に移動し傷を修復する。興味深いことにケラトサイトは常に半月形を維持し弧を前として移動する。また、ケラトサイトはヒトのケラチノサイトの50倍の速度で移動するユニークな細胞である。ケラトサイトはアクトミオシンからなるストレスファイバを細胞後後部に進行方向とは垂直な向きに配列させる。本年度、このストレスファイバの3次元の配列を移動中のケラトサイトで直接、詳細に観察したところ、ストレスファイバが細胞の移動に伴い回転していることがわかった。このストレスファイバの回転がケラトサイトの形状を維持しているらしい。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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