研究領域 | 「意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進」に関する総合的研究 |
研究課題/領域番号 |
17H06054
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
阿部 修士 京都大学, こころの未来研究センター, 特定准教授 (90507922)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 認知科学 |
研究実績の概要 |
平成30年度には、パーキンソン病を対象とした神経心理学的研究の成果を論文として発表した(Abe et al., 2018, Front Neurol)。この研究では、認知症を伴わないパーキンソン病患者群と、健常対照群を対象として、不正直さを定量化する認知課題を実施した。その結果、患者群では不正直な行為の頻度が有意に低下していることが明らかとなった。パーキンソン病における報酬系の機能障害が背景にあると考えられる。 さらに今年度は、パーキンソン病の研究で用いた課題と同様の課題を、健常被験者を対象に施行し、MRIを用いて脳構造及び安静時の領域間機能結合のデータを取得することで、不正直さの個人差に関わる神経基盤の研究を行った。データ分析の結果、不正直な行為の頻度と報酬系との関係が示唆されたものの、統計的に頑健な結果を得ることはできなかった。今後の研究において、追加的な検討が必要と考えられる。 また、昨年度に実施した欺瞞行動に関するweb調査についても、データ分析を行った。このweb調査は、欺瞞行動に関する課題に加え、報酬・罰感受性、衝動性、共感性など、様々な質問紙によって個人特性に関わるデータを多角的に取得したものである。データ分析の結果、神経症傾向が高い個人ほど、不正直な行為の頻度が低いという結果が得られている。ただし近年、神経症傾向は文化的要因の影響を受けるといった報告もあるため、他の交絡要因の影響を含め、慎重な解釈が必要と考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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