研究領域 | 「意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進」に関する総合的研究 |
研究課題/領域番号 |
17H06055
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
渡邊 裕之 京都大学, 薬学研究科, 講師 (40710786)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 放射性医薬品 / PETイメージング / オレキシン受容体 / オレキシンン受容体 |
研究実績の概要 |
オレキシン系は摂食や睡眠障害などへの関与のみならず,セロトニンやドパミン,ノルエピネフリンといった意志力に関わる多くの神経伝達物質へ影響を与えている.オレキシン受容体(OXR)は,オレキシン1受容体(OX1R)およびオレキシン2受容体(OX2R)の2種のサブタイプがあるが,これまでにこれらを生体内で可視化した報告はない.脳内におけるオレキシン系の働きを明らかにするには,OX1RおよびOX2Rをそれぞれ個別に可視化することが求められることから,本研究では,OX1R,OX2Rそれぞれの選択的イメージングを可能とする新規PETプローブの開発を目的とした. 1) OX1R選択的PET用プローブ 昨年度合成したTHIQ-1およびTHIQ-2に関してin vitroにおける詳細評価を行った.18F標識体を用いたin vitroにおける結合実験におけるOX1R発現細胞に対する放射能集積は,OX1RおよびOX2Rのデュアルアンタゴニストであるアルモレキサント存在下で有意に低下した.また,競合阻害実験においてOX1Rに対する選択性はTHIQ-1が5.3,THIQ-2が10.6と算出された. 2) OX2R選択的PET用プローブ 新たに4種のジアリールニコチンアミド(DAN)誘導体を合成した.18F標識体を用いたin vitroにおける結合実験において,昨年度開発したDAN-1のみがOX2R発現細胞に対して集積を示し,その集積はアルモレキサント存在下で有意に低下した.また,競合阻害実験においてOX2Rへの選択性は40倍以上と算出された.さらに,[18F]DAN-1の投与30分後における正常マウスの脳への放射能集積は,非標識体の共投与によって有意に低下した.以上の結果より,DAN-1がPET用プローブとしての基礎的性質を有することが示された.
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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