公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
本研究では中国新石器時代後期の長江下流域において、高度に社会が複雑化したとされる良渚文化の階層構造について、墓の網羅的なデータベースからその詳細を解明した。良渚文化では南向きの頭位が採られ、墓壙の規模や葬具、副葬品の数量やその内容により階層表示が行われた。特に副葬品の内容は玉器や漆器、土器の双鼻壺などが顕著にその傾向を示しており、大型墓以外にも及ぶ明確な副葬基準が存在した可能性が高いと考えた。
良渚文化の標式遺跡である良渚遺跡群は、2019年に世界文化遺産にも登録された世界的に注目を集める遺跡である。しかし、これまでの研究では、大型墓という一部の社会階層のみに注目が集まり、社会全体の構造が理解されていなかった。本研究では墓に注目し、良渚文化全体を包括する社会階層の一端の解明に成功した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 図書 (2件)
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