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日本、中世の絵巻物にみる人物表現の顔と身体の表情に関する研究

公募研究

研究領域トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現
研究課題/領域番号 18H04187
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
研究機関東京藝術大学

研究代表者

宮永 美知代  東京藝術大学, 美術学部, 助教 (70200194)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード顔 / 身体 / 美術解剖学 / 絵巻物 / 表情 / 姿勢 / 動き / 判大納言絵巻 / 絵巻 / 人物 / 伴大納言絵巻 / 中世 / 身体表情 / 顔面表情 / 社会的身分 / 印象調査 / 統計的手法 / 鎌倉時代 / 表情筋 / 顔面器官
研究実績の概要

1.『伴大納言絵詞』応天門の炎上場面に描かれた177人の人物の姿勢と表情についての考察を引き続き行い、7月の第26回美術解剖学会大会、8月のトランスカルチャー状況下における顔身体学の構築・多文化をつなぐ顔と身体表現の研究発表会、9月のフォーラム顔学2019、12月のトランスカルチャー状況下における顔身体学の構築第3回会議において、本テーマに関わる口頭発表を行った。応天門の炎上場面場面の躍動する人物表現の姿勢は、動的な庶民と静的な貴族の動きの上での対比に加え、描かれた横顔が著しく多いことを指摘した。他の顔の向きに比べて朱雀門側では35人と最多で、会昌門側でも33人が横顔で描かれている。これらの横顔が、絵巻物の鑑賞者にとっての視線の誘導や視線の留めなど、構図の展開上で重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、横顔はもっとも人物の骨格的特徴が現れやすい顔の向きでもあり、鼻のかたちに注目した。頭高に対して、大きい鼻、小さい鼻、丸く小さい鼻、鼻背が反った小鼻、鼻尖が丸く小さい鼻、鼻背が直線的な鼻、鼻孔の表現のある鼻、鷲鼻、鉤鼻などの多様な形態が見られ、官人と庶民でどのように描き分けがされているのかについては、官人より庶民の方に鷲鼻、鉤鼻など比較的大きい鼻が描かれているように見られたが、この点については今後の課題としたい。
2.「絵巻物の人物表現に関する計量的研究-絵巻物における表情認知の研究1」が「日本顔学会誌」19(2)に論文掲載された。論文では、応天門炎上場面に描かれた朱雀門側76人、会昌門側101人の中から、火事から近い、中ほど、遠いの3つの距離から、官人と庶民それぞれ3つずつの顔、18の表情を切り出し、質問紙により18の顔の表情についての評価調査を行い、因子分析を用いて評価し、官人、庶民の間の表情の差異とその特性について論じた。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件)

  • [雑誌論文] 絵巻物の人物表現に関する計量的研究-絵巻物における表情認知の研究 12019

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代、前田基成
    • 雑誌名

      日本顔学会誌

      巻: 19(2) ページ: 23-34

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 絵巻物の人物表現に関する統計的分析 《伴大納言絵巻》における表情認知の研究12019

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代・前田基成
    • 雑誌名

      日本顔学雑誌

      巻: 19(2)

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「伴大納言絵詞」応天門の炎上場面に表現された人物の動的姿勢の特徴2019

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代
    • 学会等名
      第26回美術解剖学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 「伴大納言絵巻」 応天門炎上場面にみる顔と身体12019

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代、前田基成
    • 学会等名
      トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築,多文化をつなぐ顔と身体表現
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 絵巻物に表現された横顔の指示性と役割2019

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代、前田基成
    • 学会等名
      トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築第3回会議
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 絵画に描かれた顔の2つの見方、その後2019

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代
    • 学会等名
      トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築第3回会議
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 『伴大納言絵詞』応天門の炎上場面に表現された人物群の姿勢のダイナミズムについての構造からの考察2018

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代・前田基成
    • 学会等名
      トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築-多文化をつなぐ顔と身体表現- 第2回顔・身体学領域会議
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 『伴大納言絵詞』応天門の炎上場面に表現された人物群の姿勢のダイナミズムについての構造からの考察22018

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代・前田基成
    • 学会等名
      トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築-多文化をつなぐ顔と身体表現- 第2回顔・身体学領域会議
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 絵画における笑顔  歯の意味を考察する2018

    • 著者名/発表者名
      山口友梨江、角ほのか、丸山友理子、岡田萠、申香丹、宮永美知代
    • 学会等名
      2018年度日本図学会秋季大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 『伴大納言絵詞』応天門の炎上場面に表現された人物群の顔の向きについての考察2018

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代・前田基成
    • 学会等名
      トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築-多文化をつなぐ顔と身体表現- 第3回顔・身体学領域会議
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 《伴大納言絵巻》における人物表現に関する調査研究 -応天門炎上場面を対象として2018

    • 著者名/発表者名
      宮永美知代・前田基成
    • 学会等名
      トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築-多文化をつなぐ顔と身体表現- 第3回顔・身体学領域会議
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-01-27  

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