研究領域 | 高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出 |
研究課題/領域番号 |
18H04236
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉田 和弘 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (60375607)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | NHC / 金属錯体触媒 / メタロセン / 面不斉 |
研究実績の概要 |
不斉NHC配位子の開発は、遷移金属錯体触媒を利用する有機合成分野における重要な課題の一つである。我々はここ数年、フェロセンを母核に持つ新たな面不斉NHC(N-ヘテロサイクリックカルベン)配位子、環状アミノフェロセニルカルベン(Cyclic (Amino)(ferrocenyl)carbene: CAFeC)の開発を行ってきた。これまでに七員環CAFeCや六員環CAFeCを報告しており、特に、七員環CAFeCに関しては、不斉ホウ素共役付加反応や不斉水素移動反応において、良好な不斉配位子として利用できることを明らかにしている。本年度は、同配位子のバリエーションを強化すべく、五員環CAFeC及びシクロペンタジエニル(Cp)基をペンタメチルシクロペンタジエニル(Cp*)基に置き換えた七員環CAFeCの開発を行った。 五員環CAFeC配位子前駆体となるイミニウム塩の合成は、プロトタイプ配位子の合成ルートをベースに行ったが、中間体が不安定な化学種であることが明らかになったため、若干のルート変更を行うことで実施した。得られたCAFeCの配位子としての電子的性質は、 CAFeCのイリジウムジカルボニル錯体を合成し、IR測定することで求めた。その結果、新たな配位子の配位力は、これまでのCAFeC同様に非常に強いことが分かった。 また、七員環Cp*-CAFeCに関しては昨年度の研究成果を基に、より完成度の高い配位子の開発を試みた。その結果、N原子上の置換基のバリエーションを強化することで、イミンの不斉水素移動反応において、より優れたエナンチオ選択性を発現する新たな不斉配位子を見出すことができた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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