研究領域 | 高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出 |
研究課題/領域番号 |
18H04259
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鳶巣 守 大阪大学, 工学研究科, 教授 (60403143)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 触媒反応 / 脱カルボニル化 / N-ヘテロ環状カルベン / 脱炭酸 / C-O結合活性化 / C-H結合活性化 |
研究実績の概要 |
本研究では、インドールアミドの脱カルボニル化反応が、ニッケル触媒とdcype配位子を用いることで進行することを明らかにした。生成物であるN-アリールインドール誘導体は、多方面で活用される重要な化合物群であり、通常ハロゲン化アリールのBuchwald-Hartwig型のカップリング反応により合成される。これに対して、本手法を利用すれば安息香酸の誘導体を原料に、ハロゲンフリーなプロセスとして合成することができる。触媒反応条件よりも低い100 °Cで化学量論反応を行ったところ、ニッケルアミド錯体を単離することができた。この錯体を180 °Cに加熱することで還元的脱離が進行し、触媒反応と同じ生成物を与えたことから、このニッケルアミド錯体は本触媒反応の中間体であると考えている。さらに、インドールのかわりにベンズイミダゾールを持つアミドの脱カルボニル化反応を同様のニッケル触媒の条件下で行うと、1,2-転位をともなった脱カルボニル化が進行し2-アリールベンズイミダゾールが得られることがわかった。別の反応として、[IrCl(cod)]2錯体と1等量のIMes-HClを過剰の塩基存在下でキノリン中で加熱すると、2-キシリルキノリンが生成した。この反応では、メシチル基のC-C結合、NHCのC-N結合、キノリンのC-H結合の3つの不活性結合の切断をともなって反応が進行する。切断されるキシリル基のメチル基はメタンとして脱離していることを確認した。NHCとしてIPrを用いた場合、イソプロピル基が切断される。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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