研究領域 | 高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出 |
研究課題/領域番号 |
18H04264
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内田 竜也 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (50380564)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 酸素酸化 / 不斉酸化 / 酸化カップリング / スピロ環化 / 酸素分子活性化 / 酸素添加反応 / 酸化反応 / C-H結合水酸化 / ルテニウム触媒 / 非ヘム型酸化モデル / 分子状酸素 / 遷移金属触媒 |
研究実績の概要 |
分子状酸素は、地球にあまねくかつ豊富に存在するクリーンな酸化剤である。 脱水素化反応の水素受容体、あるいは酸素添加反応の酸素源として作用する。一方、フェノールに代表されるアレノール類は、1電子酸化することで求電子的なラジカルカチオン種へと変換され、エノール類などの求核剤によって付加反応を受ける。そのために、アレノール類の環構造を鋳型に複雑な環式化合物を簡便に構築することが可能である。分子状酸素は、アレノール類の酸化における水素受容体としても使用可能であるが、酸素酸化反応の立体制御は未だ限られている。今回、分子状酸素を用いた新たな化学選択的かつエナンチオ選択的新たな酸化反応の開発に成功した。 1)2-ナフトール類の酸化的交差カップリング反応 2-ナフトール類の酸化的不斉カップリング反応は、不斉素子として有用なBINOL類を得る有効な手段である。そこで、近年、活発に酸化的カップリング反応の開発が行われている。しかし、従来法では、電気的性質の近しい異種の2-ナフトール類から選択的に交差カップリング体を得ることは現在も困難である。一方、今回、光学活性なルテニウム(サレン)錯体の高度な反応場を活用することで電気的性質にほとんど差のない異種のナフトールの置換様式を認識し、交差カップリング生成物を選択的かつ高エナンチオ選択的に得ることに成功した。 2)メチレンビス(アレノール)類の不斉スピロ環化 メチレンビス(アレノール)類を酸化的に処理することでスピロ環化生成物を得ることが可能である。しかし、非対称なメチレンビス(アレノール)類の化学選択的酸化はこれまで報告されていない。そこで、非対称メチレンビス(アレノール)の合成法を確立し、さらに、光学活性な鉄(サラン)錯体が、アレノールの嵩高さを認識し、エナンチオ選択的かつ化学選択的に対応するスピロ環化生成物を与えることを明らかにした。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|