研究領域 | 反応集積化が導く中分子戦略:高次生物機能分子の創製 |
研究課題/領域番号 |
18H04399
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
横島 聡 名古屋大学, 創薬科学研究科, 教授 (10376593)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 中分子 / アルカロイド / 大員環 / 多環式化合物 |
研究実績の概要 |
ハリクロニンAの合成研究:立体選択的アルキル化、閉環メタセシス、および分子内シクロプロパン化反応を鍵工程とした合成経路を用いて、大員環をもつアザビシクロ[3.3.1]ノナン骨格の構築を行い、さらなる検討に必要な十分量の基質の合成を行った。得られた化合物の第一級アルコール部位を酸化することでアルデヒドを得たのち、エナミンを経由して立体選択的にフェニルセレネニル基を導入した。過酸化水素を用いてセレノキシドへと酸化したところ、シン脱離が円滑に進行し、望みの幾何異性をもつ不飽和アルデヒドを得ることができた。本アルデヒドにアリルボロン酸エステルをさせたところ、高い立体選択性でアリル基の導入を行うことができ、天然物と同一の立体化学をもつ第二級アルコールを得た。導入したアリル基の末端オレフィン部位と、既に導入されていた窒素原子上の側鎖の末端オレフィン部位を閉環メタセシスにより連結し、2つ目の大員環を構築した。さらに脱保護、ホルミル基の導入、ケトンへの酸化を含む数工程で、ハリクロニンAへと導いた。デンサニンBの合成研究:不斉ディールス・アルダー反応、ジブロモシクロプロパンの開裂による環拡大反応、2-ニトロベンゼンスルホンアミド部位とアルコール部位との分子内置換反応を用いて、大員環をもつシクロヘプテノンを得た。シクロヘプテノン部位をあしがかりとしたピロリジン環の構築について検討を行ったところ、アゾメチンイリドの環化付加反応により、望みとするピロリジン環を構築可能であることが明らかとなった。すなわち上記シクロヘプテノンに対して、アセトニトリル中フッ化リチウム存在下、アゾメチンイリドの前駆体としてN-ベンジル-N-メトキシメチルトリメチルシリルメチルアミンを作用させ、加熱したところ、アゾメチンイリドの環化付加反応が進行し、ピロリジン環を含む三環性化合物を得ることに成功した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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