研究領域 | 反応集積化が導く中分子戦略:高次生物機能分子の創製 |
研究課題/領域番号 |
18H04416
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
難波 康祐 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (50414123)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 全合成 / 高効率合成 / palau'amine / Nagelamide K / 天然中分子化合物 / 連続環化反応 / 中分子 / lapidilectine B / 天然中分子有機化合物 / 免疫抑制 / 薬剤耐性無効化 |
研究実績の概要 |
複雑天然物であるpalau'amineの効率的な合成研究に取り組み、palau'amineの全ての環構造をわずか17工程で合成することに成功した。すなわち、第一世代全合成で確立したABDE環一段階構築反応の基質にC環の足掛かりとなるグアニジノ基を導入した基質で検討を行い、酸および塩基の両方として作用するアミンを用いることでCDE環を一段階で収率良く与える条件を見出した。ついで、C環の立体化学を逆転させた後に、BH3とNaHをトリフルオロエタノー中で用いる条件を見出し4つのカルボニル基のうちC環イミド部位のみを選択的に還元することに成功した。生じたアミナール部位へのピロール窒素の環化によりAB環を構築した。最後に、E環上窒素とニトリルを足掛かりとしてF環を構築し、palau'amineの全ての環構造であるABCDEF環を構築した。これにより、palau'amineおよびその鏡像異性体の構造活性相関が可能となった。今後は本合成法をpalau'amineの全合成にも適用し、20工程以内での全合成の達成を試みる。 また、中分子天然物であるNagelamide K および Q の基本骨格を、共通の中間体から出発してBeckmann転位とBeckmann分解を使い分けることでそれぞれ構築することに成功した。さらに、Nagelamide K の基本骨格であるB環を構築した後、種々の変換を経てNagelamide Kの全合成を達成した。現在、工程数の短縮と収率の向上に取り組んでいる。 他にも、新規蛍光分子の開発により高血圧治療薬であるカプトプリルが血管内皮細胞のアンジオテンシン変換酵素に局在する様子を可視化することにも成功した。
以上の成果を基に、国内学会発表38件、国際学会発表4件、招待講演9件の成果を得ると共に、査読付き国際論文4報、総説1報、特許出願1件、プレスリリース1件の成果を得た。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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