公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
本研究において、活性イオウ分子産生酵素の選択的阻害剤の探索、構造最適化を通して、活性イオウ分子の機能解明に有用な新たな阻害剤の開発を行うことを目的としている。特に、これまでに開発に成功している、活性イオウ分子を選択的に検出する蛍光プローブ群を用いることで、多数の化合物ライブラリーから阻害剤候補となるリード化合物を効率的かつ独自のアプローチによってスクリーニングを行う。平成30年度には、酵素反応によって産生されるH2Sをこれまで研究代表者らが開発したH2S検出蛍光プローブを用いて検出することでハイスループットスクリーニングを行い、CSE(cystathionine γ-lyase)に対して選択的かつ11 μMのIC50値を示す新たな阻害剤を見出すことに成功している。本年度は、新たに見出した阻害剤のCSEに対する阻害形式をSPR測定や共結晶解析、蛍光スペクトル測定などによって詳細に明らかにすると共に、これら阻害剤の構造最適化および生細胞への応用にも成功した。特に、開発したCSE阻害剤が生細胞に対しても有用であることの検討はその有用性を示す上で非常に重要であり、CSE過剰発現細胞においてCSE阻害活性を示すこと、およびLC-MS/MS解析によって開発したCSE阻害剤が細胞内のアミノ酸代謝物を変化させることを明らかにした。さらに、これまでに研究代表者らによって開発されているH2Sやsulfane sulfurを検出する蛍光プローブ群や3MST(3-mercaptopyrvate sulfurtransferase)の選択的阻害剤を国内外の研究者らに広く供与し共同研究を行った。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 3件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 5件、 招待講演 11件) 図書 (4件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)
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