研究領域 | 化学コミュニケーションのフロンティア |
研究課題/領域番号 |
18H04610
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
廣田 順二 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60405339)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 嗅覚 / 嗅覚受容体 / 嗅覚行動 / 天然物リガンド / 化学感覚 / 化学コミュニケーション |
研究実績の概要 |
天然匂い物質を介した動物の化学コミュニケーションの一つに母子間コミュニケーションがある。哺乳動物の新生仔は、嗅覚によって「母の匂い」を感知することで、初期哺乳行動をとる。一方、母マウスも嗅覚を介して母性行動が誘導される。匂いを感知する嗅覚受容体は、魚類から哺乳類に共通する水棲型と陸棲動物特異的な陸棲型の2つに分類される。これまでに発現する嗅覚受容体によって異なる2種類の嗅神経細胞産生の分子機構を明らかにし、昨年度、水棲型もしくは陸棲型の嗅覚受容体のいずれかを発現する変異マウスにおける忌避・哺乳・仔育て行動など「母子間化学コミュニケーション」を含む生得的嗅覚行動に異常をきたすことを見出した。さらに、羊水中に嗅覚受容体によって感知され特徴的な行動を誘導する匂い物質が存在することを明らかにし、羊水に応答する嗅覚受容体を複数同定した。羊水中に含まれる生理機能を有する匂い物質の同定を目指し、領域内共同研究によって、羊水の匂い成分解析をおこなった。マウス、犬、牛等の複数の哺乳動物の羊水を解析した結果、羊水の匂い成分中に哺乳動物に共通する複数の匂い成分を見出した。マウス行動実験を指標にこれらの共通匂い物質の生理機能の解析を開始し、これまでにこのうちの1つの匂い物質に抗不安効果があることを見出した。この匂い物質を感知する嗅覚受容体の数を推定するために、本匂い物質が活性化する嗅球の神経活動を解析したところ、活性化される糸球体の数は少数であり、ごく少数の嗅覚受容体が本匂い物質を受容していることが予想された。今後、本匂い物質の受容体の同定と生理機能の解明を目指す。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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