公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
1) GPSN2-KOを作成し、解析したところ、胎生9.5日齢にて致死であることが判明した。変化は大きく分けて、神経系と循環器系(血管、心臓)の変化が中心と考えられた。神経系ではヘテロ胚の解析から、、末梢神経系の回路形成障害が認められ、軸索ガイダンスの障害が想定された。一方、循環器系統では、心臓の形成不全が生じていた。病理学的解析を行ったところ、心臓においては酸化ストレスの増大の可能性が認められた。これは極長鎖不飽和脂肪酸の形成不全により、酸化ストレスの消去システムが低下する可能性がある、このマウスの想定される特性に合致していた。またこのマウスのKOと、脂肪酸鎖長伸長の代謝ループ内にある酵素Hsd17b12のKO(2010年に報告)とは表現型が類似していることが判明した。リピドミクスに関して、まずP0時のヘテロ個体の解析で、野生型個体に比較して、脳では明らかに膜リン脂質の合成減少が見られた。一方、心臓などを含む部分ではさほどの変化は認められていなかった。9.5日胚ではホモ個体では、上記変化のほか、極長鎖脂肪酸を含むセラミド合成が障害されている結果を得た。2) 脂質ラフトタンパク質GPM6aのTgマウスを含む、E-MARS法の単離脂質ラフト画分によるプロテオミクス解析を行い、シグナル伝達分子群の濃縮、およびTgでの脂質の濃縮が見出された。3) 超解像度顕微鏡観察で、脂質ラフトを含む部分はZ軸方向のフィロポディア膜と共存し、軸索ガイダンス分子受容体も濃縮することが見出された。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 3件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (33件) (うち国際学会 13件、 招待講演 10件) 備考 (1件)
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