公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
1)高温順化におけるJMJの役割: 中程度高温によって順化をさせて、時間経過したのちに高温を与えた場合、野生型は高温順化して、耐性を保持した。しかし、jmj変異体では、高温順化する能力が低く、耐性を維持しにくくなることがわかった。また、順化前にJMJの活性を戻すと表現型は回復した。2)JMJによる遺伝子発現の制御: RNA-seqによりJMJが発現を制御する遺伝子をゲノムワイドに同定し、順化によって発現するタイミングが早くなるHSP20-LIKE、HSP22遺伝子など複数のHSP遺伝子を同定した。3)JMJによるヒストン修飾の制御: ChIP-seqにより、JMJが発現を制御する遺伝子をゲノムワイドに同定した。JMJが順化によって、HSP20-LIKE、HSP22遺伝子座のH3K27me3のマークを除去し、それがしばらく維持されることが記憶の分子実体であることがわかった。このヒストン修飾状態の数理モデルを構築して、HSP遺伝子の発現を予測可能にした。さらにhsp20-like hsp22は高温順化能が低いことを明らかにした。4)変動温度環境下におけるJMJの役割: 緯度の異なる野外の変動する温度で野生型とjmj変異体を生育しても、変異体ではヒストン修飾を介したHSP遺伝子の発現変化により高温順化能が低下した。そのため、変動する環境下でもJMJが順化に必要である可能性が示唆された。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 2件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 3件)
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