研究領域 | 植物の成長可塑性を支える環境認識と記憶の自律分散型統御システム |
研究課題/領域番号 |
18H04786
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
有村 源一郎 東京理科大学, 基礎工学部生物工学科, 教授 (60505329)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 植物間コミュニケーション / 防御応答 / テルペン / ヒストンアセチル化 / プライミング / 害虫 |
研究実績の概要 |
害虫に食害された植物は他生物と相互作用するために大気中に香りを放出する。近くの健全な植物は、これらの匂いを「立ち聞き」することで防御応答を活性化することができる。本研究では、植物から放出される香り成分によって誘導・プライミングされる防御応答の制御メカニズムの解明を試みた。さらに、これらの香りの生産や防御応答の誘導に関わる害虫エリシターの同定および寄主植物のエリシター認識に関わるシグナル伝達機構の解明を試みた。
1)植物間コミュニケーションを介した植物防御応答におけるエピジェネティクス制御機構 揮発性モノテルペンであるβ-ocimeneに6日間曝されたシロイヌナズナはハスモンヨトウ幼虫食害に対する抵抗性が高まった。この抵抗性の獲得には、防御遺伝子(DEFL)および転写因子遺伝子(ERF)の発現誘導およびH4ヒストンアセチル化が関わる可能性が示唆された。さらに、シロイヌナズナヒストンアセチル化酵素(HAT)欠損株5系統を用いて、食害応答に関連するHATの同定を試み、hat1およびhaf2変異体におけるハスモンヨトウ幼虫の成長率が野生株における成長率と比較して高いことが見出された。 2)害虫由来エリシターを介した植物の防御応答メカニズムの解明 害虫のエリシターと植物のエリシター受容機構に関わるシグナル伝達因子の同定および機能解明を目的に、ハスモンヨトウ唾液内に含まれるオリゴ糖エリシターと寄主植物におけるシグナル伝達因子Herbivore danger signal-Associated receptor-like Kinases(HAK)の同定を試みた。さらに、HAKと相互作用するタンパク質PBL27および下流シグナル伝達系ネットワークについて明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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