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生態系の揺らぎ応答関係と内部進化の実験的解明

公募研究

研究領域進化の制約と方向性 ~微生物から多細胞生物までを貫く表現型進化原理の解明~
研究課題/領域番号 18H04821
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

細田 一史  大阪大学, 国際共創大学院学位プログラム推進機構, 特任准教授 (30515565)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
キーワード揺らぎ応答理論 / 実験生態系 / 実験進化 / 微生物生態系 / 微生物
研究実績の概要

本研究は多種微生物を混合した実験生態系を用いて短期的な揺らぎと長期的な変化の関係を解析するものである。2019年度は以下を行った。
① 当初計画の系の構築・進化実験・揺らぎ応答関係:24種の微生物を用いて実験生態系を構築した。短期揺らぎと長期変化の相関は統計的有意だったが、これは各測定量自体の特徴であり、生態系の特徴に依存するものでは無かった。よって当初計画を超えて、以下のように②全生物種の量を測定してハイスループットの実験系を開発し、③生態系の理解を深めたうえで、④揺らぎ応答関係を解明することにした。
② 全生物種を識別できる実験生態系と、ハイスループット実験系の構築:顕微鏡観察により見分けられる12種に絞り、多様性を保てる系を構築した。また、機器導入と機械学習により並行して6000個程度の生態系を実験できる系を構築した。
③ 実験生態系の基礎理解:12種全ペアでの2種培養から種間相互作用を調べた。また5種以上が共存する系において、個体数の少ない1種が1匹もいなくなると、その影響により他の2種も滅び、2種しか残らなくなるような、自然生態系にあるような複雑系としての特徴も観察された。
④ 短期的な揺らぎと長期的な変化の関係:新しい12種の系に関して揺らぎ応答関係を調べた。揺らぎの方向に変化していくようにも見えたが、遷移の速さのばらつきによる効果を排除できなかった。今後、より安定した系に対して摂動実験を行う必要があることが分かった。
⑤ 生態系内の生物の進化:階層をまたぐ理解のため進化を調べた。半年後の実験生態系から大腸菌を単離した。表現型に変化が見られたがゲノム変化は観察されなかった。ゲノム計測までのプロセスの問題と考えられるため、実験を最適化する必要があると分かった。その他、比較のため大腸菌、酵母、繊毛虫、シアノバクテリアを用いた2種進化実験も行った。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2020 2019 2018 その他

すべて 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 1万個の人工生態系をつくり生態系ダイナミクスの理解に挑む2020

    • 著者名/発表者名
      細田一史, 村上なおみ, 瀬尾茂人, 長田穣, 松田秀雄, 古澤力, 近藤倫生
    • 学会等名
      日本生態学会第67回全国大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 1000個以上の大規模人工生態系実験による個体群動態の網羅的解析2019

    • 著者名/発表者名
      細田一史
    • 学会等名
      第35回個体群生態学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 微生物人工生態系実験で生物学的ネットワークを理解しに行く2019

    • 著者名/発表者名
      細田一史
    • 学会等名
      ネットワーク科学セミナー2019
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 生態系の揺らぎ応答関係と内部進化の実験的解明2019

    • 著者名/発表者名
      細田一史
    • 学会等名
      定量生物学の会第九回年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 試験管内生態系による生態系変化の理解2018

    • 著者名/発表者名
      細田一史
    • 学会等名
      第34回個体群生態学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 原生生物を用いた実験生態系により生態系変化を理解する2018

    • 著者名/発表者名
      細田一史
    • 学会等名
      第51回日本原生生物学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 研究者詳細 - 細田 一史 - 研究者総覧 - Osaka University

    • URL

      http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/view?l=ja&u=2939

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-01-27  

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