研究領域 | 海洋混合学の創設:物質循環・気候・生態系の維持と長周期変動の解明 |
研究課題/領域番号 |
18H04912
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 幸彦 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (80345058)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | サブメソスケール / 鉛直混合 / 前線 / 黒潮 / 親潮 / 乱流 / 黒潮・親潮域 |
研究実績の概要 |
海洋のサブメソスケール現象については、従来の船舶観測では調査が難しいこともあり、構造や鉛直混合に関する実証的知見は不足している。水平循環から鉛直混合に至る経路は、潮汐混合や風による直接的な混合とは異なるものであり、海洋の鉛直混合過程の理解と定量化・予測に向けて研究領域の計画を補完する重要なピースとなり得る。日本近海の黒潮・親潮域は、両海流の影響もありサブメソスケール前線が高頻度に出現する海域である。本研究では、黒潮・親潮域に形成される前線を対象にサブメソスケール解像観測を実施、水サブメソスケール前線の密度・流速構造の動態と鉛直混合強度の関係を解明し、混合による物質・生物相の分布実態を明らかにすることを目的とした。これに基づく2018、2019年度の2年間の事業により、下記の成果を得た。 1) サブメソスケール前線の密度・流速構造の動態を成層期の外洋域および沿岸域において明らかにした。。 2) サブメソスケール前線付近では、様々なサブメソスケール(2次元)乱流過程が提案されているが、その実証的知見は十分ではなかった。本研究では、1)のサブメソスケール前線そのもののの観測に加え、各海域・季節で乱流観測を実施し、サブメソスケール前線と混合の対応関係について知見を得た。これにより、潮汐や風応力等の、直接の内部波エネルギーの注入だけでは説明できない、前線付近での乱流強化等、水平循環から等方乱流につながるエネルギールートが、少なくとも一定程度あることを実証した。 3)乱流栄養塩フラックスの定量化には、間欠性の大きい乱流強度の定量化が必要である。本課題では、太平洋海盆規模で実施した観測結果の解析により、太平洋を海盆規模でカバーする亜表層の拡散係数の定量化と要因分析を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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