研究領域 | 非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解 |
研究課題/領域番号 |
18H04947
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
橋本 浩一 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (00303272)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | resonance特性 / 下オリーブ核 / 膜電位オシレーション / オシレーション |
研究実績の概要 |
延髄下オリーブ核ニューロンは、サイン波状の周期的閾値下膜電位振動(subthreshold membrane potential oscillation: STO)を示すことが知られている。STOを示す多くの神経細胞では、細胞膜が特定の周波数を持つ電流入力を大きな電圧変化として出力する特殊な電気特性(resonance特性)を持つことが知られており、STO発現に必須であると考えられている。昨年度までの解析から、Kv11チャネルの3つのサブタイプのうち2つ(Kv11.1、Kv11.3)がresonance特性を発現する性質を持つことがHEK293細胞の発現系を用いた解析から明らかになっていた。令和元年度は、下オリーブ核のresonance特性におけるKv11チャネルの機能的意義について解析を行った。下オリーブ核ではKv11チャネルのサブタイプの中でKv11.3の発現が優勢であることをIn situ hybridizationおよび抗体染色により明らかにした。機能的意義を解析するために、昨年度以前より作出を進めていたKv11.3チャネルのノックアウトマウスを解析した。その結果、Kv11.3ノックアウトマウスの下オリーブ核においては、膜電位が-60mVから-30mVにおける比較的浅い膜電位におけるresonance特性が消失していることが明らかになった。この膜電位は生体内の下オリーブ核の静止膜電位とほぼ同等であるため、この結果はKv11.3チャネルが膜電位付近のresonance特性の発現に重要な働きをしていることを示す。現在、Kv11チャネルの研究成果について論文を投稿中である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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