研究領域 | 共創的コミュニケーションのための言語進化学 |
研究課題/領域番号 |
18H05061
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
開 一夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30323455)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 発達科学 / 分節化 / ジェスチャー / 音声 / 発達認知科学 / 認知神経科学 / マルチモーダル / 乳児 / 再認 / モーションキャプチャ / 運動と認知 / 運動記憶 |
研究実績の概要 |
1)乳児がジェスチャーの分節化に統計的手がかりを用いていること、そして、2)ジェスチャーの分節化処理と音の分節化処理を担う機能が共通である可能性を明らかにした。 本研究には10ヶ月児が参加した。刺激には動作刺激と音刺激を使用した。動作刺激は、3 つの動作単位から成る動作系列を連結した動画であった。動作系列間の動作単位から動作単位への推移確率(Transition Probability: TP)は0.5、動作系列内の動作単位から動作単位へのTPは1.0(図1:赤の四角)であった。音刺激は、3 つの純音から成る音系列(図5: F-G-D、G#-C#-B、C-F#-D#)を連結して作成された。音系列間の純音から純音へのTPは0.5であり、音系列内の純音から純音へのTPは1.0であった。本研究では慣化手続きを用いた。乳児は動作群、音一致群、そして、音不一致群にわかれた。慣化段階で、動作群の乳児は動作刺激のみが呈示された。音一致群の乳児には、動作刺激と音刺激の系列の規則が一致した刺激が呈示された。音不一致群ではそれらの規則が一致していなかった(図5)。続くテスト段階では、全条件の乳児に対して、動作刺激から抜粋された 2 種の動作系列(TP1.0刺激:a-b-c、もしくは、TP0.5刺激:c-d-e)が呈示された。テスト段階での刺激に対する注視時間を測定した。また、異なる参加児を対象に、同様の手続きで脳波計測を行い、テスト段階での刺激に対する脳波を分析した。注視時間の結果、動作群と音不一致群では、TP1.0刺激と比較して、TP0.5刺激に対する注視時間が短い傾向があった。一方で、音一致群では、TP1.0刺激と比較して、TP0.5刺激に対する注視時間が長い傾向があった。すなわち、音一致群で動作刺激への慣化が速やかに生じていた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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