研究領域 | 共創的コミュニケーションのための言語進化学 |
研究課題/領域番号 |
18H05065
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
尾島 司郎 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (40404959)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 多言語能力 / 生物言語学 / 神経言語学 / 進化言語学 |
研究実績の概要 |
多言語能力とは、一つの脳が複数の言語を操る能力の事であり、例えば同一人物が日本語と英語を使える状態が該当する。今年度は多言語能力の多様性を利用して、言語獲得で重要とされるインタラクションの役割について検討した。通常、母語能力の獲得方法には個人間で大きな多様性はない。子どもは生まれてから家族や周囲の人たちから言葉を聞き、母語を獲得していく。この過程に実験的な介入を行うことは倫理的に許されない。一方で、多言語能力につながる第二言語や外国語の学習には、かなりの多様性がある。例えば、多言語社会で生きていく中で自然に身に付く場合もあるだろうし、学校教育の中で勉強の対象として学ぶ場合もある。本研究で着目したのは幼少期より家庭で大量の英語視聴覚教材に触れることを通して英語学習を進めてきた日本人の子どもである。視聴覚教材は学習者に一方通行の言語インプットを提供するが、生身の人間が提供するようなリアルタイムのインタラクションは提供しない。過去の幾つかの重要な研究は、乳幼児がテレビや視聴覚教材から言語を獲得できる可能性について否定的である。特に母語にはない音素の対立を、乳児は生身の人間とのインタラクションからは学べるがビデオからは学べないことが報告されている。本研究においては、教材からの大量のインプットを通して英語を学んだ日本人の子どもたちの英語発話の中で、LとRという日本語にはない音素の対立がどれだけ正確に発音されているかを、英語母語話者に判定してもらった。この結果から初期の外国語学習におけるインタラクションの役割について検討した。暫定的な結論としてインタラクションそのものよりも、その中に含まれる意図共有の重要性が示唆された。今後は上記のような学習方法で学んでいる最中の乳幼児を対象にした研究を検討したい。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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