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越境的非国家ネットワークの研究-シャン人による武力闘争・NGO/CSO・違法薬物

公募研究

研究領域グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立
研究課題/領域番号 19H04516
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関近畿大学

研究代表者

岡野 英之  近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (10755466)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードミャンマー / タイ / シャン / 内戦 / 非国家アクター / 国境 / 武装勢力 / 移民 / シャン人
研究開始時の研究の概要

本研究はミャンマー内戦の考察である。本内戦では多数の武装勢力が割拠しており、ひとつの民族を代表すると主張する複数の武装勢力がある場合も多い。本研究ではこうした武装勢力と隣国との関係に注目する。特にタイ人と近接性のあるシャン人に注目し、タイに住むシャン移民とミャンマー内戦の武装勢力の一つ、RCSS/SSAとの関係を明らかにすることで隣国が武装勢力の活動に対していかなる影響を与えているのかを明らかにする。

研究実績の概要

研究成果としては、論文としての成果は出版できなかったものの、編著の一章として本研究プロジェクトに関する研究成果を講評したほか、4本の学会発表も実施した(うち1本は国際学会である)。本プロジェクト終了時にも研究成果をまとめる作業は続いており、今後も本研究の成果を発信する予定である。また、それと同時に、本研究プロジェクトを拡大し、今後の調査へとつなげるための調査も実施した。というのは、2021年にミャンマーではクーデターが発生し、政治的な状況が大きく変わったからである。本研究プロジェクトはミャンマー内戦についてであり、少数民族を主体とする武装勢力を対象とするものであった。なぜなら同内戦は、主要民族ビルマ人を中心とする政府に対して、少数民族が政治的自由の拡大を求めて反旗を翻したものだからである。しかし、クーデターによって民主的に選ばれた政府が転覆した後、政治は大きく混乱した。主要民族ビルマ人の中でも武装勢力を組織する動きも見られるようになった。そうした状況を調査するため本来の調査地であるタイ北部だけではなく、ミャンマーの国境を接する別の地域(タイの南部、ラノーン県)でも調査を行った。その成果からは、コロナ禍で国境が閉鎖されているにもかかわらず、人の移動がみられ、国境には多くの越境避難民や出稼ぎ民が発生していることが確認できた。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2022 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] タイにおけるミャンマー避難民・移民支援と武装勢力―シャン人武装勢力RCSS/SSAと隣国で活動するNGO/CSO―2020

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 雑誌名

      難民研究ジャーナル

      巻: 9 ページ: 86-101

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Non-military Transnational Networks of Armed Group: RCSS/SSA in Burma and Shan NGOs in Thailand2020

    • 著者名/発表者名
      Okano, Hideyuki
    • 雑誌名

      Journal of Human Security Studies

      巻: vol. 9, no. 2 ページ: 92-108

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Civil Society Organizations, Made in Thailand, Active in Burma: How CSOs of the Displaced Minorities Shifted their Activities from Thailand to Burma?2022

    • 著者名/発表者名
      Okano Hideyuki
    • 学会等名
      the 14th International Conference on Thai Studies (ICTS14)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] タイ生まれ、ミャンマー育ち――民政期(2011-2021)に隆盛した少数民族の市民社会組織(CSO)2022

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      ビルマ研究会2022年度研究大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] タイで活動していたミャンマーの少数民族CSO(市民社会)は民主化後(2011年―)にどうなったのか2022

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      日本タイ学会、2022年度研究大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 「防災」に活用されたコネとカネ-西アフリカ・エボラ危機2013-2016からの試論―2022

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      日本文化人類学会2022年度研究大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] タイに寄り添うナショナリズム-シャン人移民と武装勢力RCSS/SSA-2019

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      第28回タイ学会定例研究会・大阪大学大学院言語文化研究科タイ語部会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 「隣国が支えるナショナリズムータイ=ミャンマーをまたぐシャン人の言説空間を支えるもの-2019

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      日本文化人類学会2019年度研究大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [図書] かかわりあいの人類学2022

    • 著者名/発表者名
      栗本 英世、村橋 勲、伊東 未来、中川 理、加藤 敦典、賈玉龍、李俊遠、森田 良成、椿原 敦子、岡野 英之、上田 達、木村 自、早川 真悠、藤井 真一、竹村 嘉晃
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      大阪大学出版会
    • ISBN
      4872597451
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-12-25  

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