公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
Human leukocyte antigen (HLA)において、なぜ多様性に富んだ分子型がさまざまな病気への応答(疾患感受性)と関連するのかという未解決な重要な課題がある。また、Major histocompatibility complex (MHC)を構成するb2mのD76N変異体は分解されず構造不安定化な状態で輸送され全身性アミロイドーシスとして振舞う問題点がある。そこで本提案では、従来申請者が培ってきた「小胞体内タンパク質品質管理の理解」を発展させ、さらに新たに「小胞体からの輸送経路の理解」まで拡張した視点から、MHCクラスⅠの立体構造構築原理を探究する。
HMCはPDI familyのひとつERp57とcomplexを組み、抗原ペプチドをloadingするPLC complexを形成する。しかしながら、MHCを構成する個々のb2m、HLAもしくは全体のアッセンブリを補助する因子は不明である。本年度はERp57とCNXの複合体形成がHLAの酸化的フォールディングの触媒及び凝集抑制に効果を示すか検証した。その際、本複合体形成がカルシウムによって制御されることを見出した。すなわち、カルシウム非存在下の方が存在下に比べ、複合体を強く形成することをITCや2D PAGEにより検証した。さらに、これら複合体は酸化的フォールディングの触媒の加速と、凝集抑制効果を示し、複合体形成とその機能について新たな機序を明らかにした。本結果は現在原著論文として投稿中である。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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