研究領域 | ネオウイルス学:生命源流から超個体、そしてエコ・スフィアーへ |
研究課題/領域番号 |
19H04847
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
竹田 誠 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 部長 (40311401)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | モルビリウイルス / 受容体 / SLAM / 麻疹ウイルス / 鯨偶蹄目 / ネコ目 / 進化 / ウイルス / 共進化 / 哺乳動物 |
研究開始時の研究の概要 |
ウイルス学的視点から哺乳動物の進化を検証し、その結果を従来の遺伝学的解析結果と比較評価することによって、新たにネオウイルス学的な進化論を展開し、「ネオウイルス学」の確立に貢献することを目的とする。ウイルス学的視点から、鯨偶蹄目動物の進化、その際のカバの重要性について解析を行い、ネオウイルス学に相応しい進化学研究を展開させていきたい。次に海棲哺乳動物とMoVの共進化について受容体利用能の観点から検討を行う。各種動物のSLAMとMoVのタンパク質との機能的相互作用を、実際に解析することによって、SLAM遺伝子変異の哺乳動物進化への関与を明らかにし、ネオウイルス学のさらなる発展に貢献する。
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研究実績の概要 |
麻疹ウイルスは、ヒトに感染するモルビリウイルスである。紀元前6世紀頃に牛のモルビリウイルスから進化したと考えられている。モルビリウイルスには、他にイヌジステンパーウイルス、鯨類モルビリウイルス、アザラシモルビリウイルス、牛疫ウイルス、小反芻獣疫ウイルスなどが知られている。モルビリウイルスは、免疫細胞のSLAMと上皮細胞のネクチン4を受容体に用いて感染する。SLAMの動物種間のアミノ酸の相同性はやや低く、このことが、それぞれのモルビリウイルスが固有の宿主動物だけに感染する理由であると考えられてきた。本研究でわれわれは、多くのモルビリウイルスが、イヌSLAM、イルカSLAM、アザラシSLAMなど、異なる動物種のSLAMを効率よく利用できることを示した。一方、ヒトSLAMを効率良く利用できるのは、麻疹ウイルスだけであることを示した。さらに、麻疹ウイルスが、ヒトSLAMのN末の最末端とに特徴的な相互作用を形成することで、ヒトSLAM利用能を高めていることを示した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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