研究領域 | 脳・生活・人生の統合的理解にもとづく思春期からの主体価値発展学 |
研究課題/領域番号 |
19H04882
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
境 泉洋 宮崎大学, 教育学部, 教授 (90399220)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ひきこもり / 主体価値 / 親子 / 社会経験 / 思春期主体価値 / 家族 / 当事者 |
研究開始時の研究の概要 |
次代を担う若者の自立は、人類の持続可能な発展において必須の条件であり、本邦の象徴的な若者自立の課題としてひきこもりがある。本研究の目的は、ひきこもりという社会経験の剥奪によって主体価値の獲得過程にどのような差が生じるのか、そして、ひきこもり経験者独自の主体価値が人生に与える影響を明らかにすることである。これらのことを明らかにするために、1年目に、ひきこもり経験者の主体性価値の構造を明らかにする。2年目には、主体価値の獲得がひきこもり経験者の適応に与える影響について検討する。
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研究実績の概要 |
ひきこもり経験者(本人)の主体価値と家族が本人に望む主体価値について調査を行った。 ひきこもり群として本人101名(性別:男性69.3%、女性26.7%、その他2.0%、平均:35.8±10.3歳、範囲18-64歳)と家族369名(平均年齢65.5±8.7歳、範囲26-89歳)、うち67ペアを対象としました。また、統制群として本人255名(性別:男性68.2%、女性31.8%、その他0%、平均:40.7±11.8歳、範囲18-64歳)と家族259名(平均年齢52.9±8.1歳、範囲24-65歳)、うち60ペアを対象とした ひきこもり群本人と統制群本人の価値の重要度を比較したところ、「興味を持ったことを探求すること」、「安定した生活を維持すること」においては、ひきこもり群本人の重要度が高く、「良い学校を卒業すること」においては統制群本人の重要度が高いっことが示された。 群と親子を独立変数と2要因分散分析を行ったところ、「良い学校を卒業すること」において、ひきこもり群においてのみ子どもの重要度が高い結果となった。 ひきこもり群の本人は「良い学校を卒業すること」を重視せず、「興味を持ったことを探求すること」「安定した生活を維持すること」を重視していることが示された。また、ひきこもり群の本人は「社会をよくすること」「良い学校を卒業すること」を親よりも重視し、親は「身近な人を大切にすること」を子どもより重視していることが示された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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