研究領域 | 多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
19H04921
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
和田 真 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 脳機能系障害研究部, 研究室長 (20407331)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 個性 / 多感覚統合 / 身体性 / 自閉スペクトラム症 / 発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究で、自閉スペクトラム症(ASD)者を中心に、外部空間に触知覚を定位しやすい人とそうでない人に分かれることが明らかになった。そこで、道具使用や身体性に焦点を当てた心理物理実験と脳機能計測を実施し、その障害メカニズムを明らかにする。さらに当該当事者を対象とした聞き取りやWEB調査を組合せて、特有な身体性がどのような個性を生じさせるのか明らかにする。特に身体にまつわる困難や特技に対応する認知的基盤の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、感覚情報処理の個人差が生み出す身体の「個性」を明らかにするため、認知神経科学的な研究や調査研究を実施した。 身体認知に関連した心理物理実験と解析に加えて、発達障害者の感覚の問題に関するWEBアンケート調査と解析を行った。皮膚ラビット錯覚を用いた実験からは、自閉スペクトラム症(ASD)者において感覚のポストディクションは定型発達者と変わらず生じる一方で、道具の身体化が生じにくい特性を持った人がASD者の1/3以上を占めることを見出した(Wada et al., 2020 Sci Rep)。感覚刺激の予測/推定について、触覚時間順序判断等を用いた課題から、自閉傾向の高い実験参加者やASD者の多くで触覚判断におけるベイズ推定の影響が生じにくいことを見い出し、感覚情報に忠実な知覚が生じていることが示唆された(Wada et al., 2022 JADD)。 さらに、身体の個性を規定する重要なファクターである顔について、表情認知の空間的な特性を調査した。感情を答える課題において、周辺に提示された顔の表情が促進的に影響することを見出した。その効果はASD者と定型発達者(TD)者の間で有意な差はなかった。一方、提示された複数の顔の全体の印象を答えさせる課題を行なわせると、TD者のほとんどが正確に判断できるのに対して、ASD者の半数で、全体の印象としての感情判断が、苦手であることを発見した(Chakrabarty & Wada, 2020 Sci Rep)。 感覚の問題に関する調査では、当事者の悩みとして、聴覚の問題が大きな割合を占めるが、ASD者では触覚や身体の問題が少なからず見られることが見出された。調査の結果について、発達障害情報・支援センターのWEBサイトで公表し、さらに当事者向けの講演等のアウトリーチ活動を行なった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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