研究領域 | 生物ナビゲーションのシステム科学 |
研究課題/領域番号 |
19H04927
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北川 貴士 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (50431804)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | サケ / 回遊 / ベーリング海 / ナビゲーション / エネルギー収支 / 行動記録計 / 機械学習 / 決定木分析 / ナビゲーションシステム / バイオロギング / ナビゲーション・システム |
研究開始時の研究の概要 |
近年減少傾向にある日本産サケのベーリング海から日本沿岸までの産卵回遊のナビゲーション・システム解明のため,ベーリング海において新規に開発した小型記録計をサケ大量装着し放流する世界初の試みである。記録計に記録されたデータより本種が選択する水深・水温環境および水平移動の実態を把握し,海洋環境・天象・地磁気情報と比較しながら外洋域でのナビゲーション・システムを明らかにする。溶存酸素計付き閉鎖型循環水槽(スタミナトンネル)を用いて移動代謝コストを計測し,本種の長距離回遊の機構,適応的意義,日本回帰量の減少要因について考察を行い,将来の気候変動に対する応答予測や資源管理の提言を行う。
|
研究実績の概要 |
北海道区水産研究所・北光丸(総トン数:1246トン)がベーリング海等で行った「夏季さけ・ます資源生態調査(令和2(2020)年7月13日~8月7日)」において、同海域で索餌回遊中のサケ(Oncorhynchus keta:体長37.4~50 cm)を釣獲し、15個体に行動記録計(アーカイバル・タグ:ARCGEO-9TSまたはLAT2910,Lotek Wireless Inc., Canada)を腹腔内に装着して放流した。放流個体は昨年度放流した個体も含め、早ければ2021年に産卵を行う河川(母川)が分布する、わが国を含む北太平洋沿岸域に来遊する。記録計が回収された場合、記録計に記録された照度、遊泳深度、環境水温、体温のデータをダウンロードして、解析を行う予定である。特に、照度データよりサケが回遊していた海域の経緯度を算出することにより、外洋での回遊経路を推定し、産卵回遊のナビゲーション・システムについて考察を加えていく予定である。なお、記録計が日本以外で回収された場合、国際委員会を通して報告がされるようになっている。 また、回遊初期のセグメント・データから、個体の最終目的地を予測するツール(NaviMine)の開発を行った。具体的には、2015~2018年に岩手県・大槌湾において超音波計測によって得られた水平移動データを用いて、超音波発信器を装着して放流した直後のデータ・セグメントから、最終的にどの河川に入るのかの予測を行った。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|