公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
逃げる目標を追うという行動は、刻々と変化する目標位置に対して瞬時に経路計画を更新する必要があるため、生物ナビゲーションの中でもとりわけ高度な処理が要求されるものである。本研究では、トンボやコウモリといった飛行型捕食動物の獲物追跡運動に着目し、その戦術性と、獲物を捕らえる上で最適な追跡航法モデルを明らかにする。捕食者ロボットを用いた検証技術とコンピュータシミュレーションを駆使することによって、上述の目標を理論レベルではなく実証レベルで達成しようとする点が本研究の特色である。その成果は、追跡行動におけるナビゲーション能力の進化を考察する上で重要な知見になると期待される。