研究領域 | 「意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進」に関する総合的研究 |
研究課題/領域番号 |
19H05017
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
溝口 博之 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (70402568)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | オレキシン / 動機づけ / 意志力 |
研究開始時の研究の概要 |
「意志力」は自己をコントロールし、難局を打開するのに必要な力である。意志力を強化することは、ストレス社会を生き抜く術である。我々は以前に、オレキシン神経の活性化は諦めない行動(意志力)に関わることを見つけ、自己コントロールにおけるオレキシン神経系の機能的役割を行動学的に明らかにした。しかし、①意志力検証実験中オレキシン神経は活性化しているのか、②課題遂行中のどのタイミングのオレキシン神経活動が、課題成功率にかかわるのかは不明である。そこで本研究では光遺伝学的手法を導入し、オレキシン神経活動の測定と、操作した時の報酬動機づけ行動への影響を検討する。
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研究実績の概要 |
「意志力」は自己をコントロールし、難局を打開するのに必要な力である。我々は、オレキシン神経の活性化は報酬獲得に対するモチベーションの増加(諦めな い行動)や確率逆転学習の成功率の低下に関わることを見つけ、自己コントロールにおけるオレキシン神経系の機能的役割を行動学的に実証した。しかし、①意 志力検証実験中オレキシン神経は活性化しているのか、②課題遂行中のどのタイミングのオレキシン神経活動が、課題成功率にかかわるのかは不明である。本研 究では、光遺伝学的手法を導入し、オレキシン神経活動の測定と、操作した時の意志力行動への影響を検討した。タッチスクリーン式弁別試験を用いて、意志力 による自己コントロールにおけるオレキシン神経の機能的役割について検討した。昨年度は、progressive ratio試験においてオレキシン神経を脱落させると、有 意なやる気行動の低下が認められたが、メチルフェニデートを投与すると、緩解する傾向があることが分かった。今年度は無線式ファイバーフォトメトリーを導入して、報酬獲得行動におけるオレキシン神経活動を測定した。Orexin-Creラットの視床下部にAAV-FLEX-GCaMPを感染させ、オレキシン神経特異的にカルシウムセンサーを発現させ、蛍光強度を測定することで、神経活動の指標とした。その結果、オレキシン神経活動は報酬獲得行動時に増加することを見つけた。さらにその増加は餌を食べることで低下する可能性も見つけた。このことから、オレキシン神経は摂食行動というよりかは食欲行動に関係する可能性が示唆された。今後は例数を追加していきたいと考えている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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