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適切な意志力を制御するノルアドレナリンの役割

公募研究

研究領域「意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進」に関する総合的研究
研究課題/領域番号 19H05029
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関東京大学

研究代表者

植松 朗  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (90716242)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード前頭前野 / 消去 / 光遺伝学 / イメージング / ノルアドレナリン / 恐怖 / 報酬 / オプトジェネティクス
研究開始時の研究の概要

これまでの動物モデルを用いた研究により前頭前野のノルアドレナリン過不足がある状態では恐怖の抑制が適切に行われないことを示されている。そこで本研究ではこのようなモデルを人工的に作成し、恐怖抑制タスクを行う過程での前頭前野の神経活動を観察する。これによりノルアドレナリンの過不足状態においてどのような異常が神経活動レベルで起こっているのかを明らかにする。

研究実績の概要

2020年度は報酬記憶と恐怖記憶の消去時における前頭前野での神経活動測定について検討した。前頭前野の報酬記憶と恐怖記憶の消去中における活動を明らかにするため、小型顕微鏡を用いて消去時における前頭前野の活動を1細胞レベルで観察した。イメージングという手法の利点を用いて、報酬と恐怖の消去セッション中に同じ神経細胞について観察した。どちらのセッションも音を手掛かり刺激として与えた後、報酬条件づけの場合はスクロース溶液を恐怖条件づけの場合は電気ショックを与えることでラットは音に対する学習を成立させている。条件づけ後につづく消去においては音のみを提示して報酬や恐怖刺激が来ない中でフリームービング中にイメージングを行った。得られたデータは1細胞活動を抽出する手法によって解析を行った。教師なし機械学習を用いることで各セッション中の神経活動を分類したところ、トライアルが進むにつれて音に対する応答がなくなっていく神経群と、音に対する応答がでてくる神経群に分類することができた。このことから、消去においては前頭前野の特異的な神経細胞群の活動が関与していることが示唆された。これらの音に対する神経応答ダイナミクスが消去特異的なものかを解明するために、報酬学習(音刺激と報酬を与え続けるタスク)についてもイメージングを行った。上記と同様に機械学習によって神経応答を分類したところ、消去のように音に対する応答が増減は少なく一定になることが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)

  • [学会発表] Prefrontal cortical control of emotional responding through projections to the brainstem noradrenaline system2021

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Watanabe, Akira Uematsu, Joshua P Johansen
    • 学会等名
      SfN Global Connectome
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 幼若期ストレスによるPTSD惹起モデルの検討2020

    • 著者名/発表者名
      野辺宣翔、植松朗、榎本和生
    • 学会等名
      第43回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Prefrontal cortex dynamics for overriding emotional responding2019

    • 著者名/発表者名
      Akira Uematsu
    • 学会等名
      Neuro2019
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 恐怖記憶を制御するカテコールアミン神経の多様性2019

    • 著者名/発表者名
      植松 朗
    • 学会等名
      日本生化学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Functional heterogeneity of catecholamine system in fear learning and extinction2019

    • 著者名/発表者名
      Akira Uematsu
    • 学会等名
      NIPS emotion meeting
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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