研究領域 | 都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究 |
研究課題/領域番号 |
19H05035
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
南 雅代 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (90324392)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 西アジア / トラバーチン / 大気エアロゾル / 炭素14測定 / 古環境復元 / 湧水 / 14C年代測定 / 石筍 / 炭素14年代測定 |
研究開始時の研究の概要 |
西アジア(特にイラン・イラク)周辺の古気候データは、試料採取が困難であることもあって、大変少ない状況である。そこで、本研究においては、イランの鍾乳洞内の石筍を用いて過去数万年間の古気候復元が可能かどうかを見極め、西アジア地域の古気候復元を行うことを第1の目的とする。さらに、トラバーチンを用いて古気候復元を行うための手法を確立することを第2の目的とする。トラバーチン形成に関する地質学的研究はいくつか行われているものの地球化学的研究はほとんどない。本研究においては、イランの石筍・トラバーチンを用い、ダストの影響を加味したマルチプロキシ地球化学分析によって西アジア地域の古気候復元を行う。
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研究実績の概要 |
本研究においては、イランのトラバーチン試料を用い、火山活動とトラバーチン形成の関係性に着目して西アジア地域の過去数千年~数万年間の長期的な古気候復元と西アジアの乾燥化について解明することを目的としている。 2019年度は、イラン北西部・西アゼルバイジャン州タフテ・ソレイマンの円錐状のトラバーチンの山から連続的にトラバーチン試料を採取し、数千年間の古気候復元を行った。また、イランの現環境を把握するため、2019年10月に、イラン・クルジスタン大学にハイボリュームエアサンプラーをセットし、大気エアロゾルPM10の捕集を開始した。実験を開始した当初は、2020年6月頃にイランで現地調査を行うとともに、捕集したエアロゾル試料を持ち帰る予定であったが、コロナ禍により断念せざるを得なくなり、試料を空便で送付してもらうよう計画を変更した。2021年1月にようやくエアロゾル試料を受け取ることができ、分析を開始した。分析の結果、冬季は大気エアロゾルの全炭素の炭素14濃度が低く、石炭・石油の燃焼や自動車の排気ガス起源炭素の寄与が大きいことが分かった。3月以降は炭素14濃度は上昇するとともにCaやAlの濃度が大幅に増加しており、春季は、イラン周辺において、イラクやサウジアラビアからの砂塵粒子の飛来量が増加し、環境に影響を与えていることが明らかになった。 その他、トラバーチンを採取した周辺の湧水の分析を行い、湧水中には石灰岩から溶解した成分に加えて火成活動に起因する成分が含まれていることを明らかにした。以上のトラバーチン、大気エアロゾル、湧水試料から得られた結果を総括し、論文にまとめつつある。 その他、イランの構造地質を明らかにするため、ザグロス造山帯の年代学・同位体地球化学の研究を進め、いくつかの論文にまとめた。また、水試料から溶存炭素を効率的に抽出する手法についても論文に公表した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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