研究領域 | 都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究 |
研究課題/領域番号 |
19H05036
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊庭 千恵美 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10462342)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 凝灰岩 / 撥水剤 / 微気候 / カッパドキア / 岩窟教会 / 景観 / 風化 / 熱水分物性値 / 文化財保存 / 撥水材 |
研究開始時の研究の概要 |
自然と文化の両面において価値が高い世界遺産であるカッパドキアにおいて、地域の文化や歴史を伝える遺構や壁画の支持体としての凝灰岩の風化対策、また独特の景観の保全が喫緊の課題となっている。 本研究は、脆弱な凝灰岩で構成されたカッパドキアの岩窟教会を対象とし、風雨による浸食や日射による熱応力、冬季の凍結融解等の作用等の劣化・風化のメカニズムを現地における環境測定と実験室実験により明らかにし、保存対策手法の検討と、現地における施工実験、数値解析による効果検証を行う。
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研究実績の概要 |
自然と文化の両面において価値が高い世界遺産であるカッパドキアでは、地域の文化や歴史を伝える遺構や壁画の支持体としての凝灰岩の風化対策、また独特の景観の保全が喫緊の課題となっている。本研究は、2か所の岩窟教会を対象に、教会外壁を構成する脆弱な凝灰岩の表面風化メカニズムを明らかにすることと、主に表面の撥水処理による保存対策手法の検討を行うことを目的とした。 数年前から調査を行っているレッドバレー地区に加え、2019年の調査の際にパシャバー地区にも環境計測の機器を設置し、現地協力者へ定期的なデータ収集を依頼した。また、両地区において、対象とする岩窟教会と同じ岩質と見られる小岩体に撥水剤を試験施工し、経過観察を行うこととした。翌年はCOVID-19の影響により渡航することができず、研究期間を延長し、2022年に再渡航して設置した機器類のメンテナンスと小岩体の確認を行った。 パシャバー地区では1年間の気象データと約3年間の地盤の温度・水分データが得られた。レッドバレー地区と同様、冬季には氷点下となる日数も多く、最寒期には外気温が-10℃を下回ることもあるが、地表面から50mm程度入ると0℃を下回らないこと、降雨の少ない7~9月以外は地表面で乾湿繰返しが生じることを確認した。地表面付近のみ凍結融解や乾湿繰返しにより脆弱化する可能性があり、そこに年に数回降る強い雨が浸食を引き起こす可能性があることが示唆された。小岩体の試験では、撥水剤を塗布した岩体に比べ、塗布していない岩体の表面の風化が大きく進行したことを確認した。 また、効果的な撥水処理を行うための基礎情報を得ることを目的に、教会外壁のCFD解析モデルを作成し、現地で観測された風向・風速・降水量のデータから解析条件を定め、雨の当たり方を検討した。解析精度向上のため、現地で撮影した写真を用いて3D形状を生成し、教会の複雑な形状をモデル化した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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