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サーサーン朝時代の都市とキャラバン・ルートに於けるゾロアスター教拝火神殿

公募研究

研究領域都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究
研究課題/領域番号 19H05037
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関静岡文化芸術大学

研究代表者

青木 健  静岡文化芸術大学, 文化・芸術研究センター, 教授 (50745362)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードゾロアスター教 / 拝火神殿 / アゼルバイジャン / ウズベキスタン / タジキスタン / シルクロード / 仏教 / インド洋貿易 / イラン / 石窟 / 仏足石 / 海のシルクロード / サーサーン朝ペルシア / 大乗仏教
研究開始時の研究の概要

「サーサーン朝期」と云う時代設定は、日本の学界では軽視されてきた。日本の大学の研究区分では、古代オリエントは西洋古代史に、イスラーム研究は東洋史に編入されており、両者を繋ぐサーサーン朝時代研究には居場所がない。しかし、この時代こそ、古代オリエント期とイスラーム期を結ぶ結節点である。研究者は、「サーサーン朝ペルシア帝国研究」を、「西アジアの古代末期」として独立した時代区分に設定し、古代オリエント期の何を継承し、イスラーム期に何を繋げていったかを問う分野として確立させるべきだと考えている。このような研究領域単位の話しで、本研究には未開拓の領域を切り拓き、今後の研究の沃野を創造する可能性がある。

研究実績の概要

コロナ禍により現地調査は遅延していたが、2022年度にアゼルバイジャン、ウズベキスタン、タジキスタンでのゾロアスター教拝火神殿調査を集中的に実施した。
①アゼルバイジャンでは、バクー郊外の近代ゾロアスター教拝火神殿の調査をきっかけに、コーカサス山脈奥地にある拝火神殿遺跡やダフマ遺跡の存在を確認した。これらは、イランからコーカサス山脈を越えて現在のロシアやウクライナに至るまでのゾロアスター教ネットワークを想定させる資料だったが、ロシア語やアーゼリー語の準備が無かったので、実見するには至らなかった。アゼルバイジャン北部やロシア連邦ダゲスタン共和国の調査は、今後の課題である。
②ウズベキスタン・タジキスタンでは、ブハーラー郊外のヴァラフシャ遺跡、サマルカンド郊外のアフラースィヤーブ遺跡、ジャルテパ遺跡、カーフィル・カラ遺跡を訪問した。また、サマルカンド考古学研究所のムーミン・ハーン所長、国際中央アジア研究所のドミトリー・ヴォヤキン所長と面談した。更に、ドゥシャンベのタジキスタン古代博物館を訪問し、コロナ禍以降の研究動向を把握した。残念ながら、当初計画していたパミール高原調査は、気候がこれに適さず、現地研究者によって止められたので果たさなかった。
これらによって、ゾロアスター教拝火神殿の立地条件に関する新知見を得ると共に、現地の研究者による研究の進捗状況や、今後の研究計画を理解した。中央アジアで大規模に計画されているゾロアスター教拝火神殿遺跡の悉皆調査に、日本人研究者がどこまで関与できるかが今後の課題である。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 2020 2019

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ペルシア湾岸の石窟遺跡とイラン仏教の可能性2022

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 雑誌名

      静岡文化芸術大学研究紀要

      巻: 第22号 ページ: 69-76

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] 飛鳥・奈良と汎ユーラシアのイラン文化12:中国新疆ウイグル自治区に於けるゾロアスター教・マニ教遺跡(ウルムチ・トゥルファン篇)2020

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 雑誌名

      奈良県立大学ユーロナラジア

      巻: 16 ページ: 24-33

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [雑誌論文] 飛鳥・奈良と汎ユーラシアのイラン文化11:キルギス・セミレチエ(七河地方)におけるゾロアスター教・マニ教遺跡(後篇)2020

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 雑誌名

      奈良県立大学ユーロナラジア

      巻: 15 ページ: 24-33

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [雑誌論文] 飛鳥・奈良と汎ユーラシアのイラン文化10:キルギス・セミレチエ(七河地方)におけるゾロアスター教・マニ教遺跡(前篇)2019

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 雑誌名

      奈良県立大学ユーロナラジア

      巻: 14 ページ: 42-51

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [雑誌論文] 神々のシルクロードーゾロアスター教、マニ教、キリスト教、イスラームー2019

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 雑誌名

      日中平和友好条約締結40周年記念シルクロード国際シンポジウム&トークセッション(東京藝術大学ユーラシア文化交流センター)

      巻: 1

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] シルクロードの諸宗教:ゾロアスター教・マニ教・イスラーム2019

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 学会等名
      シルクロード国際学術研究集会「文献資料と遺物が繋ぐ過去・現在・未来」(名古屋大学)
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ザラスシュトラとパミール2019

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 学会等名
      パミール中央アジア研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ゾロアスター教とバクトリア2019

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 学会等名
      オクサス学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] サーサーン朝の帝国都市と宗教2019

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 学会等名
      古代オリエント博物館・筑波大学西アジア文明研究センター共同開催「古代オリエント博物館講演会」
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] ゾロアスター教とソグド人(奈良県立大学ユーラシア研究センター学術叢書2)2023

    • 著者名/発表者名
      青木健
    • 総ページ数
      186
    • 出版者
      京阪奈情報教育出版
    • ISBN
      9784878068317
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-12-25  

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