研究領域 | ニュートリノで拓く素粒子と宇宙 |
研究課題/領域番号 |
19H05101
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
大村 雄司 近畿大学, 理工学部, 講師 (00772097)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ニュートリノ / フレーバー物理 / 素粒子論 / フレーバー実験 / 素粒子物理 / 暗黒物質 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の目的は、研究代表者のレプトンとクォークのフレーバー構造に関する研究に基づき、荷電レプトンのフレーバーの破れ(cLFV) を伴う過程を用いたニュートリノの質量生成機構の検証を行うことである。特に、小さいニュートリノ質量と大きなフレーバー混合を導く機構として広く知られている、Type-I シーソー機構、輻射シーソー機構、Inverse シーソー機構と呼ばれる3種類のニュートリノ質量生成機構に着目し、定量的に模型のcLFV 過程への予言を導くことで将来実験の感度を念頭に模型の検証可能性を研究する。
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研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、荷電レプトンのフレーバーの破れ(cLFV) を伴う過程を用いたニュートリノの質量生成機構の検証を行うことである。ニュートリノ質量生成機構の代表例に、右巻きニュートリノを導入するType-Iシーソー機構とよばれるものがある。この機構は右巻きニュートリノが非常に重いために一般的には詳細な検証が非常に難しいことが予想される。しかし、大統一理論のような枠組みを想定するとcLFV の過程で質量機構の予言能力が残り、検証できるようになる。本研究では研究期間の2年かけて数値的にその予言を評価する計算コードを作成し、2021年3月に論文としてarXiv に発表した (arXiv:2103.12712)。また、暗黒物質の観測やミューオンの異常磁気モーメントの測定、LHCb実験で新しい結果が公表されている現状を踏まえて、それらの観測量でのニュートリノ質量生成機構を想定したときに現れる新物理の寄与を計算し、最新結果との整合性と将来実験での展望を研究した。これらの研究結果に関して論文JHEP08(2020)042で発表し、国際研究会においても研究結果を公表した。ニュートリノ実験やコライダー実験での検証方法も発見し、最近の論文JHEP02(2021)231で発表している。今後は、この結果をもとに輻射補正によるニュートリノ質量生成機構やInverse シーソー機構のcLFV による検証や暗黒物質との関係を研究していく。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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