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ユビキチン鎖の空間配向制御を指向した非水解性アルケン型ユビキチン結合等価体の創出

公募研究

研究領域ケモテクノロジーが拓くユビキチンニューフロンティア
研究課題/領域番号 19H05290
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関静岡大学

研究代表者

鳴海 哲夫  静岡大学, 工学部, 准教授 (50547867)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
キーワードユビキチン結合 / 生物学的等価体 / ミミック / 等価体 / アミド結合等価体 / 分子認識 / タンパク質工学
研究開始時の研究の概要

ユビキチン分子間をつなぐユビキチン結合は, ユビキチン鎖の立体構造や機能発現を支配する重要な部分構造であり,ユビキチン結合を自在に制御する機能性分子の開発はユビキチンの作動機構の理解を可能にする.本研究では, 構造的相同性, 加水分解耐性, アミド配座制御能を付与したアルケン型ユビキチン結合等価体を開発し, それらを起点としたユビキチン研究を加速化する次世代型化学プローブを創出する研究課題である.

研究実績の概要

本研究では、ユビキチン鎖の立体構造や機能発現に関わるユビキチン結合に着目し、これを有機化学的に修飾・変換することで、ユビキチン鎖の空間配向を制御しうるタンパク質プローブの合成研究を展開した。
(1)アルケン型ユビキチン結合等価体およびアルケン型全長ユビキチンミミックの化学合成
イソペプチド結合との構造的相同性、酵素に対する加水分解耐性、アミド配座制御能を付与した(E)-アルケン型ユビキチン結合等価体の合成経路を確立した。有機銅試薬による一電子還元を鍵反応とする合成経路に加え、オレフィンメタセシス反応を鍵反応とする効率的合成法の開発にも成功した。本等価体を導入した非水解性アルケン型全長ユビキチンミミックの収束的合成に向けたペプチドフラグメントの合成も達成した。また、脱ユビキチン化酵素がユビキチンC末端のGly75-Gly76ペプチド結合と多点水素結合を形成することに着目し、この多点水素結合を阻害することで加水分解耐性を付与することを目的として、Gly75-Gly76ペプチド結合を(E)-メチルアルケン骨格に置換したユビキチンミミックを化学合成した。脱ユビキチン化酵素を用いて加水分解耐性を評価したところ、天然型ユビキチン誘導体は加水分解されたのに対し、合成したユビキチンミミックは加水分解されなかったことから、本手法の有用性を実証した。
(2)エステル連結型ユビキチン鎖のアミド型アナログの化学合成
機能未知の新しいユビキチンコードとして注目を集めるオキシエステル結合型ユビキチン鎖のデコーダー探索プローブを創製した。ユビキチンの結晶構造から、Lysが近傍にないSer20に着目し、容易に加水分解される側鎖エステル結合をアミド結合に置換することで 化学的安定性を向上させたSer20オキシエステル型ユビキチン鎖のアミド型アナログの化学合成に成功し、ミリグラムスケールで領域に提供した。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2019

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 化学的安定性の向上を指向したエステル連結型ユビキチン鎖アミド型アナログの化学合成2021

    • 著者名/発表者名
      田口佳紀、西澤拓真、竹内伶音、田中晶子、間瀬暢之、大竹史明、佐伯泰、佐藤浩平、鳴海哲夫
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会(広島)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] アルケン型ペプチド結合等価体を基盤とする新規グアニン四重鎖結合ペプチド性化合物の探索2021

    • 著者名/発表者名
      竹尾 沙優里、田畑 舞子、加藤 由奈、今井 咲、佐藤 浩平、間瀬 暢之、大吉 崇文、鳴海 哲夫
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会(広島)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] ペプチド結合の等価置換を起点とするケミカルバイオロジー2019

    • 著者名/発表者名
      鳴海哲夫
    • 学会等名
      富山大学生物工学研究センターセミナー
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ペプチド結合の等価置換を起点とするケミカルバイオロジー2019

    • 著者名/発表者名
      鳴海哲夫
    • 学会等名
      日本薬学会北海道支部特別講演会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-12-27  

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