研究領域 | トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現 |
研究課題/領域番号 |
20H04570
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田 暁潔 筑波大学, 体育系, 特別研究員(PD) (60806983)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 牧畜民マサイ / 子どもと若者 / 身体活動 / 高跳び / コミュニケーション / 身体パフォーマンス / 相互行為 / 高跳びダンス / 身振り / 身体文化 / マサイと他者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、トランスカルチャー的な状況における東アフリカの牧畜民マサイに着目して、マサイと文化的他者との交流の場で、行為者らがいかに身体を表現・認識し、多様な状況におけるコミュニケーションを成り立たせるのかを明らかにする。具体的には、マサイの身体能力と身体表現に関する他者の解釈を明らかにした上で、トランスカルチャー的な空間である「マサイ・オリンピック」に着目し、行為者の相互行為(言語と非言語の両方を含めたもの)を参与観察と映像記録によるデータ収集を行う。また、交流現場のリアリティと関連する社会的状況及び行為者の生活史を把握し、その場における多様な身体的振る舞いの様式、意味と役割を考察する。
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研究実績の概要 |
本公募班は、ケニア共和国南部の乾燥・半乾燥地域で暮らす牧畜民マサイを対象に、トランスカルチャー的な環境に生きるマサイがいかにして身体を表現・認識し、コミュニケーションを成り立たせるのかについて研究をしてきた。2020年度と2021年度は新型コロナウイルスの影響を受け、フィールド調査が実現できなかったが、調査地域の人々とネット通信を利用した交流を頻繁に行ってきた。その際、調査地域の状況確認やオンラインでできる聞き取り調査なども継続してきた。 これまでの調査は、主に、青年主役のマサイオリンピック、および子どもの学校生活と日常遊びに着目して、それぞれの状況における、コミュニケーションの成り立ちを支える身体活動の諸相を、学際的なアプローチから解明してきた。ここでの身体活動の諸相とは、青年の異なる生活の場における高跳び実践(adumu)のほか、遊びを代表する子どもの身体活動の全般を指すが、それぞれは生活の場における実践を重視ながらも、異なる視点と異分野連携によってその特徴を分析・議論してきた。 高跳び実践に関しては、身振りの個人的・対人的の特徴のほか、「マサイの伝統」ともされてきた高跳びの社会的・政治的背景にも目を向け、マサイと文化的他者をつなぐ高跳び実践の特徴を多側面から検討してきた。子どもの遊びに関しては、遊び実践を身体活動として捉え、運動疫学の視点から、その運動量と運動内容をはかった。それらの発見をさらに、マサイ社会における身体を用いたコミュニケーションの形成、および民族知識の生成と関連づけて議論をした。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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