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コミュニケーション基盤としての顔-身体コーディネーション

公募研究

研究領域トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現
研究課題/領域番号 20H04571
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関東京大学

研究代表者

工藤 和俊  東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30302813)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードコーディネーション / 対人認知 / スキル継承 / 運動スキル / コミュニケーション / 協調行動 / 発達 / 対人間協調 / 協調 / 身体運動 / 演劇
研究開始時の研究の概要

近年、ヒトにおける社会的行動の進化的起源として、対人間協調(コーディネーション)の役割が注目されている。これまで、力学系の方法論を用いた解析手法によって体肢間協調、感覚運動協調、および個体間協調という、異なる階層にわたる協調行動に通底する組織化原理が明らかにされてきた。また近年の画像認識技術により、映像から身体特徴点の座標を自動的に抽出することが可能になっている。そこで本研究は、他者を含む環境と相互作用するヒトの協調行動に着目し、画像認識および力学系解析を用いたマルチモーダルな協調行動の定量的評価を行うことにより、対人間コミュニケーションにおける身体運動協調の役割を明らかにする。

研究実績の概要

今年度は、対話する2名の関係性を第3者が認知する際のマルチモーダルな情報の役割を明らかにするためのオンライン実験を実施した。実験では2名の俳優が即興演技と台本演技を行っている際の映像を、1) 映像+音声条件、2) 映像のみ条件、3) 音声のみ条件の提示条件で視聴し、それぞれの演技が即興によるものか、あるいは台本に基づくものか参加者が判断した。参加者は大学生156名であり、無作為に3条件のいずれかに割り振られた。実験の結果、即興/台本の正答確率はいずれの条件においても有意にチャンスレベルより高く、条件間で有意差は認められなかった。一方で、弁別判断時の自信度については提示条件の主効果が認められたことから、今回の実験においては情報提示モダリティが弁別成績そのものではなく弁別時のメタ認知に影響した可能性が示唆される。
また、スポーツ競技場面における2者間の無意図的な動作協調について検討するため、陸上競技100mの試合の予選および決勝映像における走動作を対象として深層学習技術を用いた画像認識手法を用いて定量化し、隣接レーン/非隣接レーンでの2者の走動作を比較した。その結果、隣接レーンで走った決勝レースでは、非隣接レーンで走った予選よりも2者間の走動作の協調性が高くなることが明らかになった。この結果は、陸上競技世界選手権のレースを解析した先行研究と一致しており、競技場面においても視聴覚情報を介した運動の引き込み現象が生じる可能性が示唆された。
さらに、身体スキル継承における姿勢および身体協調の役割について、先人の書を他者が書き写す臨書行為および音楽パフォーマンスを対象として検討し、これらのスキル継承においては身体運動の再現に加えて環境条件や課題制約の認知が大きな役割を果たすことを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2022 2020 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 競技スポーツの意思決定支援2022

    • 著者名/発表者名
      工藤和俊・女川亮司
    • 雑誌名

      Precision Medicine

      巻: 5 ページ: 26-29

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Effect of interpersonal distance on unintentional posture synchrony2020

    • 著者名/発表者名
      Mukai, K., Okano, M., Yokoyama, A., Miura, A., Kudo, K.
    • 学会等名
      CogSci2020
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Coordination dynamics of rhythmic vocalisation and whole-body movements2020

    • 著者名/発表者名
      Miyata, K. and Kudo, K. .
    • 学会等名
      The Thirty-Fourth General Meeting of the Phonetic Society of Japan
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] Perception and action of skilled athletes: Towards neuro-cognitive enhancement of sports performance.2020

    • 著者名/発表者名
      Kudo, K.
    • 学会等名
      2020 Yokohama Sport Conference
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 身体運動・健康科学ベーシック2022

    • 著者名/発表者名
      東京大学身体運動科学研究室(編)
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      9784130527071
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [図書] Arts-Based Methods in Education Research in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Komatsu, K. et al. (Ed)
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      Brill Academic Pub
    • ISBN
      9789004514126
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [図書] 身体運動科学アドバンスト2020

    • 著者名/発表者名
      東京大学大学院総合文化研究科身体運動科学研究室 (編)
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      杏林書院
    • ISBN
      9784764412163
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [備考] 東京大学大学院総合文化研究科工藤和俊研究室

    • URL

      http://www.dexterity-lab.c.u-tokyo.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

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