研究領域 | トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現 |
研究課題/領域番号 |
20H04579
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
社 浩太郎 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (10303976)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 顔認知 / 運動主体感 / 運動円滑性 / 動的触覚 / 静的触覚 / 顎骨形成術 / 可視的変形 / 大脳皮質活動 / 大脳皮質 / 知覚運動障害 / 顎変形症 / 自己顔身体認知 / 知覚・運動システム |
研究開始時の研究の概要 |
外科的侵襲後に顔面頭頸部を自己身体として再認知する機構は、知覚・運動の回復に応じて更新され、後に運動機能の改善に寄与するのではないだろうか?そこで、前回の公募研究を発展させ、実験群を縦断的にサンプリングし、顔面頭頸部の(1)触覚と運動の障害から回復、運動円滑性の改善、(2)自己顔・身体の認知とその脳内表現、を定量化して両者の相関を検証すれば、術後の顔面頭頸部の知覚・運動と自己身体認知の更新との間の因果関係を解明できると考えた。 これにより、各個人の顔面頭頸部の顕在的表現としての自己身体認知及び潜在的表現としての脳内表象と、知覚・運動の変容とのダイナミックな因果関係について情報提供できる。
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研究実績の概要 |
課題1 顔認知実験:各被験者の実験前に規格撮影した自己鏡面像と、日本人成人女性の平均顔の白黒の画像データを用い、各被験者の顔と日本人平均顔の間で、モーフイングにて他者顔画像としての日本人成人女性の平均像100%から被験者の自己像100%へ、視覚刺激強度として10%毎に自己成分が増加する0-100%の11段階の画像を作成した。各画像をランダムに合計10回提示した。被験者には、刺激画像は自己顔画像の成分が優位であるか劣位であるかを判定させた。課題2 術後顔の表面触覚の感度測定:静的触覚検査 (閾値)末梢神経障害では、闘値を調べて結果をマッピングすることで、神経損傷レベルや程度を把握するために、セメスワインスタインモノフィラメントを使ったテスト方法。・動的触覚検査 (閾値)粗振動感覚の受容器であるマイスナー小体の闘値を検査するために、チューニングフォーク(音叉)を用いた。知覚麻痺指数 = LN(知覚麻痺度(接触+知覚麻痺度(振動) )とした。課題3:顔の表面運動の主体感測定:顔面多評点運動表示システムにて、口唇の任意の運動を行わせて、画像遅延装置にて117ms毎に画像に遅延をかけたものを見せ、自分の運動のタイミングのずれを認知できるまでの時間を計測した。課題4:顔の表面運動の巧緻性測定:顔面多評点運動計測システムにて、一律に指定した表情表出時の下顔面の評点運動の円滑性(正規化ジャークコスト)を評価した。 結果: (1)術後経過日数とともに顔の触覚は回復するが、約300-400日以降に回復ペースが落ちた。(2)顔の触覚の回復とともに自己顔成分に対する認知感度が上昇した。 (3)術後経過日数とともに顔の運動主体感は回復するが、自己顔成分に対する認知感度とは関連がなかった。(4)術後経過日数とともに顔の運動巧緻性は回復するが、自己顔成分に対する認知感度とは関連がなかった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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