研究領域 | トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現 |
研究課題/領域番号 |
20H04583
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 都留文科大学 |
研究代表者 |
山本 芳美 都留文科大学, 文学部, 教授 (50363883)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | イレズミ / タトゥー / 沖縄 / 彫千代 / 彫師 / パイワン / 台湾原住民族 / 小林保祥 / 顔身体学 / トランスカルチャー / 日本近代文学館 / 刺青下絵 / tattoo |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、研究代表者の山本芳美(都留文科大学)と研究協力者の山越英嗣(早稲田大学人間科学学術院・助教)、秦玲子(日本文化人類学会会員)が、日本をはじめとして、これまでフィールドワークをしてきた地域と民族について、イレズミ・タトゥーをめぐる人々のトランスカルチャー的実践についての研究をおこなう。 この研究は、2018 年から 2 年間、新学術領域研究「顔身体学」の公募班に採用された研究プロジェクト「トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現」をさらに深化、発展させることを目指すものである。
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研究実績の概要 |
研究代表者の山本芳美は、4つの研究をおこなった。1つ目の研究では、19世紀後半の彫師「彫千代」の刺青下絵や関連資料を掘り起こした。2020年度に準備した下絵の写真や国会図書館などで集めた関連文献などは、彫千代の下絵とその所有者であった有島生馬や藤田嗣治に関する考察と併せて2022年3月に『彫千代報告書』にまとめた。 2つ目の研究では、前期公募班18H04202 「顔・身体表現 から検討するトランスカルチャー下の装飾美」の研究協力者を中心に2021年に立ち上げた「タトゥー文化研究会」の研究成果を各自が論文やコラムとしてまとめた。この成果は日本ではじめてのイレズミ研究論集『身体を彫る、世界を印す イレズミ・タトゥーの人類学』として2022年6月に春風社より刊行する予定である。山本は論文1本とコラム2本を執筆した。 3つ目の研究は、2021年11月、1月、2月に国立民族学博物館の小林保祥アーカイブズにある1930年代までに台湾のパイワン民族の集落で撮影された写真1454枚の整理をおこなった。この研究では、小林氏の著作ならびに未刊行原稿、撮影メモを参照して被写体がボケている17点以外の全写真にキャプションをつけた。成果は2022年より3か年計画で写真を中心としたデータベースとして整備され、順次公開予定である。 4つ目の研究は、2021年12月と2022年3月に実施した。沖縄県の各教育委員会の協力を得て、1970年代後半から90年代半ばまでに実施された沖縄女性のイレズミ調査の原票を確認した。また、1940年代半ば以降にいかに外来のイレズミ・タトゥー業が沖縄本島に定着したのかについて聞き取り調査を実施した。調査成果の一部は、春風社から刊行した書の論文ならびにコラムに盛り込んだ。さらに、一部の調査成果は2022年6月開催の第56回日本文化人類学会研究大会において発表する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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