研究領域 | トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現 |
研究課題/領域番号 |
20H04587
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
磯村 朋子 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (20771926)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コミュニケーション / 視線 / アイコンタクト / 内受容感覚 / インタラクション / 自律神経系活動 / アイトラッキング / ソーシャルインタラクション / 自律神経 |
研究開始時の研究の概要 |
他者とのコミュニケーションの際に生起するアイコンタクトの持続時間は非常に短い。顔や目は相手の感情や意図を理解するのに最も有用な情報源であるにも関わらず、なぜ私たちは相手の顔や目を継続して見続けないのだろうか。本研究では、二者間コミュニケーションにおける視線運動と身体生理活動を二者同時計測し、それらの相互作用を時系列的に分析することで、相互注視の回避行動の背景にある生理心理学的機序を明らかにすることを目指す。さらに、文化的背景や手段といったコミュニケーションの多様性に潜在する質的相違を顕在化することに取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究は、1)対人コミュニケーション時に頻繁に生起する「相互注視の回避行動」の背景にある生理心理学的機序を明らかにすること、 2) コミュニケーションの文化および手段の多様性がそれにもたらす相違を明らかにすることを目的とする 。 本年度は、大学生の実験参加者を対象に本実験を実施し、二者間での対面コミュニケーションおよびオンラインコミュニケーション時の視線と生理活動を二者同時計測した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、もともと濃厚接触の関係にあるペア(例:恋人、部活仲間)のみを対象とし、7組のペアからデータを収集した。得られたデータをもとに両者が同時に相手の目を見合っているタイミングを検出し、それが中止された前後で生理活動にどのような変化が生じているかを分析した。その結果、対面コミュニケーションの際には相互注視回避の直後に瞳孔径や心拍数が上がって下がるという傾向が見られた。これは仮説のとおり、相互注視によって身体が生理的に覚醒され、相互注視回避行動によって生理的覚醒が緩和されるという機能の存在を示唆する。しかしながら、現時点ではデータ数が少ないために確信的な答えは得られず、今後ペア数を増やして検討していく必要がある。 新型コロナウイルス蔓延の影響を受けて2年間の研究課題期間内に予定通りの成果を得るには至らなかったが、研究手法を確立できデータ収集が開始されたことから、今後もデータ収集を継続することで近い将来に研究成果をまとめることができると期待している。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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