研究領域 | 次世代物質探索のための離散幾何学 |
研究課題/領域番号 |
20H04639
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大戸 達彦 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (90717761)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 第一原理計算 / 標準実現 / グラフェン / 触媒 |
研究開始時の研究の概要 |
グラフェンに化学修飾を施して触媒として用いようとする研究が盛んに行われているが、化学修飾の自由度の大きさから、触媒としての設計指針を確立することは容易ではない。第一原理計算による触媒表面と反応物の吸着構造の決定は有用な手法であるが、実験との突き合わせが大きな課題となる。本研究では、欠陥・ドーパント(N、P)・官能基を導入したグラフェンに対して水分解反応の第一原理計算を行い、数学的モデルと実験にフィードバックすることで高活性の触媒開発に結びつける。
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研究実績の概要 |
普遍的かつ貴金属を使用しない触媒材料設計を達成するため、数学的に炭素ネットワーク構造を予測する標準実現に対して、窒素原子などの化学元素を導入する枠組みを提唱した。より正確に構造を再現するために、近接原子間の反発力を考慮することで、必要最小限の物理現象を組み入れた改善型標準実現モデルを開発し、既存のシミュレーション法を用いて材料設計可能なレベルで構造を再現できていることを確認した。また、数学モデルから導き出された最適な材料設計を用いて、実際に 3 次元グラフェンを作製し、意図した触媒設計が有用であることを実験的に実証した(Carbon 182, 2021, 223-232)。 3 次元グラフェン触媒の設計を行う上で、曲面を形成するために導入された欠陥構造を持つカーボンネットワークの単純化を行った。カーボンネットワークをバネの連結体とみなした標準実現に対して、第二近接原子間の反発力を加えた改善型標準実現を構築した。この改善型標準実現が正しく構造を構築できるかどうかを最も精度の信頼性が高いとされる第一原理計算手法と比較して調べた。六員環から構成されるグラフェンの格子に五員環と七員環のペア欠陥(以下、5-7 欠陥)を二つ導入した構造を再現したところ、両者の構造特徴は定性的にほぼ一致し、曲面の指標であるガウス曲率の変化を再現できることが明らかとなった。CPU1 コアでの計算時間を簡単に比較すると、改善型標準実現の計算時間が 39 マイクロ秒に対して、第一原理計算手法の計算時間は 4 万 6 千秒であったので、改善型標準実現は第一原理計算より 10 億倍速く計算できることがわかった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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